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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • 生活予報1998紹介号 
    X欲求 見えないものが見たい

    生活予報98の紹介号。生活をとりまく環境が激変する中で、人々の欲求も大きく変わってきている。未知のもの、漠然としたもの、不明なもの等々、これまで見えないと思っていたものを「見たい」という欲求が高まるという指摘。いまは見えないが、人々が見たがっているものを「X]と包括して、その解決法を具体的に提示。42個のキーワード概要も収録。《264号》

    1997/12/01
  • スマート・プライス

    消費低迷の中、売れている商品を調べると、「負担は感じるが、この程度の値段なら」という「自分を納得させられる値段」ゾーンのものが多かった。そんな激安価格よりちょっと上の納得価格帯を「スマート・プライス」と呼び、そうした価格の理髪店、イタリア料理店、旅館、パック旅行、ホテルなどを取材し、これからの売れ筋価格戦力を考えてみた。《263号》

    1997/11/28
  • 手間食願望 
    飽食ニッポン人の食欲を読む

    生活者の食の欲望を分析してみると、生活の都合から簡便な食生活を強いられながらも、もっと手間ひまをかけた豊かな食生活への願望、すなわち「手間食願望」が強いことが見えてきた。食生活における「勘弁して欲しいモノ」「身近な一品料理の味と場のイメージ」「私の最強メニュー」なども掲載。《262号》

    1997/10/30
  • オスゲットの法則 
    発情する女たち ギャニマル

    最近の若い女性のファッションの一つのスタイルを、発情期になると、異性を引きつけるために動物が変化する現象になぞらえて分析。ギャル・コギャルたちの服装を調査・取材した。女が誘惑できると思っているファッションと、男が誘惑されるファッションとのギャップ。誘惑ファッションの肯定、否定などに言及。こんなアニマルギャルが生息する渋谷、原宿のマップも掲載。《261号》

    1997/09/30
  • 調査年報1997紹介号 
    子供の生活 
    少子化時代のアメンボキッズ

    調査年報97の紹介号。1500人の子供調査(小4〜中2)。1.分別度が高い 2.許容度が高い 3.融合度が高い 4.即応度が高い 5.早熟度が高い、の5つに集約。豊かで、高度情報化された社会で、世の中の常識や自分の役割、他者との関係やシステム変化に俊敏に適応しながら生活している。スイスイ生きているので「アメンボ・キッズ」と名付けている。《260号》

    1997/09/09
  • 哲学する商品

    生活者の欲求や好奇心を優先するという、受け手本位の商品開発が主流の世の中で、送り手の哲学を優先して主張するような商品が登場し始めている。とくに成熟が進んだ商品に多い傾向だが、その中から、生活者の一歩先を行く哲学を持って開発された商品や店舗を紹介している。具体的には自動車、ファッション、家具・インテリア、靴の4つの商品である。《259号》

    1997/08/29
  • てじゃれ組 
    Pairing Styleの観察

    街を歩くカップルのふれあい方を観察することで、最近の恋愛状況を考察している。ふれあい方は過剰化しているが、中でも増加しているのが、手をつなぎながらじゃれているカップル。これを「てじゃれ型」と呼び、その他「はなれ型」「すがり型」「腰なわ型」「格闘技型」などと比較しながら分析している。恋愛価値と恋愛装置の変化がこうした現象を招いているのだ。《258号》

    1997/08/25
  • 情報共振社会
    コミュニケーション・シリーズ総括の仮説

    コミュニケーションシリーズ全8回の総括として仮説を提示している。それは、コミュニケーションが、相手を想定した上で伝えるという「伝達モデル」から、一方的に表出・表現することに重心をおく「共振モデル」へと変わっているということ。「送り手対受け手」の図式を越えて、みんなが揺れる手で、つなぎ会うという情報共振社会は、同時多発的であると分析している。《257号》

    1997/07/31
  • 髭コミ 増える若髭。
    髭男たちは、我々になにを語りかけるのか……

    コミュ・シリーズ第8回。「髭」という表現コミュニケーションを探っている。髭男が増えている状況、その意味、コミュニケーション手段としての表現方法など、「髭」にまつわる状況を調べた。髭増加の6大原因や街で見かけた髭男のポートレートも収録。渋谷の子ギャルたちのインタビューも。今後の髭の流行についての予測は、女性の方が増加派が多かった。《256号》

    1997/07/08
  • でちゅコミ
    赤ちゃん言葉のコミュニケーション

    コミュ・シリーズ第7回。赤ちゃん言葉でコミュニケーションする大人たちの実態を調査。悪びれる様子もなく、白昼堂々と公共スペースの街中で行われているが、その真実は? 渋谷、新宿といった待ち合わせのメッカでの観察や、「赤ちゃんプレイ」の専門店も取材している。また100人へのヒアリングで「でちゅコミ」との接触度合いも調査。接触者は26%。《255号》

    1997/06/16
  • 決めコミ
    ○か×かの決断コミュニケーション

    コミュ・シリーズ第6回。売場での「売り言葉」、「プロポーズ」など、行動を決める「決めコミ」(決断コミュニケーション)の実態を探った。言葉で相手の態度を変える、あるいは確定するという必要性に迫られているコミュニケーションである。「この言葉があった」から、買った・やめた。また、付き合いや結婚を決めた、やめたなどの言葉について調べている。《254号》

    1997/05/30
  • エスニックコミ
    エスニック・コミュニケーション

    コミュ・シリーズ第5回。非英語圏の外国語メディアが日本で増えている。この、非英語圏出身の在日外国人の間をつなぐ情報やメディアの実態「エスニック・コミュニケーション」の現状を観察した。中国語、韓国語、タガログ語、マレー語、ミャンマー語、ポルトガル語などのコミュニティ・ペーパーに見る在日外国人のコミュニケーションを分析している。《253号》

    1997/05/16
  • 初コミ
    ハジメテ・コミュニケーション

    コミュ・シリーズ第4回。初めて会った人との「ハジメテ・コミュニケーション」は、楽しさ、大変さの両面ある。そんな初コミ状況を探った。初対面の人と話すのが「楽しいと思う」人を「初コミ積極派」、「おっくうだと思う」人を「初コミ消極派」と名付け、年代別、男女別の「初コミ」に対する意識を探った。男性は「おっくう」が多いが、女性は「楽しいが」が多数派。《252号》

    1997/04/30
  • (笑)コミ
    (笑)コミュニケーション 表現を強いる社会への適応

    コミュ・シリーズ第3回。文章中の(笑)の文字の意味を考えている。「話者、笑う」の略として、表記されるが、最近は書き手の感情表現として一般化した。あえて(笑)をつけることで「いま、いったことは大したことじゃありません」と、いう謙遜も意味し、誰でも自分を表現することが求められている時代の生活者の適応の方法の一つ、と指摘している。《251号》

    1997/04/16
  • 感コミ
    感覚コミュニケーション:「絵」は「口」ほどにものをいう!?

    コミュ・シリーズ第2回。感覚的コミュニケーションの代表として、文末の絵記号を分析。句点「。」の代わりに、「!?」「ハート」「!!」などの別の符号であらわすことが増加しているが、その意味を考えている。感嘆符や、パソコン通信で使う顔文字などのマークを感マークと呼び、その使用率も調べている。21世紀のコミュニケーションを予測している。《250号》

    1997/03/31
  • 2コミ
    コミュニケーション2層化の時代

    97年のシリーズテーマ「コミュニケーション」第1弾。若い世代のコミュニケーションのギャップについて分析している。世間のルールや常識が寛容になってきた分だけ個々人のコミュニケーションの負担が増える。だから、世間のものさしを自分なりのものさしに置き換えて、負担をやわらげる方向と、自分の内面をみすえた2層的なコミュニケーションが今後は大事といっている。《249号》

    1997/03/15
  • 自慢女の台頭

    女性だけで「ここだけの話」を暴露しあう、密室座談会「東京ガールズトーク」で出た女たちの本音と「人生しあわせ曲線調査」から近未来、現在のしあわせ感を調査した。その結果、21世紀のしあわせリーダーは20・30代女性であることがわかった。また、20・30代女性には「自演女」「自慢女」「自守女」という3つのタイプが混在していることが浮き彫りにされた。《248号》

    1997/02/20
  • 平成の倫理観

    現代人の倫理観が、どんなところにあるかを調査した結果を掲載。35の犯罪、または道徳的な問題について「絶対に許されない」か「大したことではない」かという意識としての倫理観。そして、「自分もやるかもしれない」か「自分は絶対にやらない」かという行動としての倫理観を質問している。調査が関東と関西で行っているので、倫理観の地域差も言及している。《247号》

    1997/01/16