「消費意欲指数」とは、生活総研独自の調査パネル「生活発見パートナーズ」の対象者に、翌月の消費意欲を点数で表わしてもらったものです。「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、来月の消費意欲は何点ぐらいだと思いますか」という質問に対し、「来月は○○点ぐらい」という形で回答してもらっています。1993年4月から毎月調査を行っています。
- 2000年12月の消費意欲
60.8点 -
2000年12月の消費意欲指数は、11月に引き続き大幅に回復し、実に1年ぶりに60点台に乗りました。
毎年、年末は季節変動によって大きく指数が回復しますが、今年の場合は例年よりも回復の度合いが極端で、12月に限ってはほぼ例年並みのレベルにまで到達しました。
特に女性においては、約半年ぶりに昨年を上回る水準に達し、その「勢い」だけを見れば、少しだけ景気回復が予感される結果になりました。とはいえ、男性、および全体平均においては、調査開始以来最低の水準が続いていることは事実であり、まだまだ油断できない状況と言うべきでしょう。
なお、同時に調査している「生活満足・力点指数」の結果で目立つのは、政治に対する満足度のさらなる低下です。(満足度4.6%で、先月比-1.4ポイント)先月レベルでも極めて低かったのに、さらに今月は限りなく0に近づく低さです。
やはり、自民党の様々な改革が進まないことに関する失望が強く影響しているものと思われます。(より詳しくお知りになりたい方は、生活総研までご連絡ください)
- 2000年11月の消費意欲
55.0点 -
2000年11月の消費意欲指数は、10月に引き続き回復し、ひさしぶりに55点台に乗りました。ただし、これは「景気が回復している」と見るべきではなく、単なる季節変動であると見るべきでしょう。例年、年末は消費意欲指数が大幅に上昇します。
年によっては、11月~12月の2ヶ月間で10ポイント近くも上昇したことがあります。それに比較すると、今年の年末シーズンの上昇カーブは「例年なみ」という感じです。
しかし、その上昇によって到達しているレベルは、依然として例年よりも3ポイントほども低く、年末期であるにもかかわらず、例年の平常期にようやく手が届いたという程度です。一部マスコミの報道に「ボーナス商戦というものが無くなった」というコメントがありましたが、この結果を正確に読むかぎりでは、「ボーナス商戦が無くなった」というよりも、「ボーナス商戦で、ようやく今までの平常並みに戻った」と言うべきかもしれません。
男女別に見ると、男性の回復が大きく、女性の回復が鈍いという結果でした。年末年始の消費を切り盛りする女性がこの状態では、やはり「景気が好循環に乗った」とは言えません。
なお、並行して分析している「生活満足・力点指数」の結果で目立つのは、「政治」に対する満足度の低さでした。(満足度6%で、先月比-6.8ポイント)オリンピック効果も終わり、再び「混迷ニッポン」に逆戻りという印象です。
- 2000年10月の消費意欲
53.1点 -
2000年10月の消費意欲指数は、3ヵ月ぶりにやや回復しました。
2ヵ月連続で最低記録を塗り替えたこの夏秋でしたが、例年どおり10月は、季節変動効果によって上昇に転換。春ごろの水準まで戻りました。男女別に見てみると、女性は2ヵ月連続の上昇でかなり例年に接近したレベルまで回復していますが、男性はようやく50点台に戻っただけであり、中期的には超低レベルのままで推移しているのがわかります。
この低レベルの原因をさぐるために、今年度から同時調査している「生活満足・力点指数」 の分析結果もご紹介します。(HPでのデータ一般公開は2001年1月からを予定。)
これによると、9月は「政治」「経済」などへの満足度は依然非常に低いままですが、「その他世の中の出来事」への満足度が大幅にアップしていることがわかりました。その内容を自由回答から探ってみると、大半がオリンピックでの日本選手の活躍によるものであることが判明しました。また、それに連動してか、10月の生活力点における「仕事」「買い物」のポイントが上昇しておりこれが今月の消費意欲を押し上げる原動力になったと推察されます。
このように最近の日本経済は、微妙な問題が景気の浮沈に少なからぬ影響を与えている可能性があり、政治・経済・家計などのマクロな指標や施策だけでは、経済の状態をコントロールしにくいことが浮き彫りになっています。
- 2000年9月の消費意欲
51.2点 -
2000年9月の消費意欲指数は、悪かった8月よりさらに低下し、調査開始以来の最低新記録を再び更新しました。
男女別に見てみると、女性は先月を上回り回復に転じたものの、男性が激しく低下し、調査開始以来初の40点台に突入してしまいました。このところの推移を見ていると、男女が1ヵ月ごとに交互に低下する傾向が見られます。
例年9月は、レジャーシーズン終了のせいで低下する傾向にあるのですが、今年は夏の伸びが鈍かった分だけ、低下後のレベルが押し下げられた形を引きずっています。
日本の消費意欲全体のレベルダウンを傍証するデータとして政治への満足度が10%前後、経済への満足度が15%前後で低迷、さらに今月は治安への満足度も約25%まで低下してしまったことが挙げられます。
- 2000年8月の消費意欲
52.4点 -
2000年8月の消費意欲指数は、7月より大幅に低下し、調査開始以来の最低新記録を更新しました。(今までは98年2月の52.6が最低でした)男女別に見てみると、男性は低め横ばい、女性がマイナス4.5ポイントとなっており、今月は女性の大幅な低下が全体を押し下げたかっこうです。
例年8月は、先月の反動から大きく低下する傾向にあるのですが、今年は7月の伸びが鈍かった分だけ、低下後のレベルが押し下げられたとも分析できます。
相次ぐ企業不祥事、凄惨な事件、天災など、明るいニュースが少ない上に、今年の冬以降ずっと続いている消費意欲沈静のトレンドによって、日本の消費意欲全体がレベルダウンしてしまったと解釈するべき段階なのかもしれません。
引き続き注意深く観察して行く必要がありそうです。
- 2000年7月の消費意欲
54.7点 -
2000年7月の消費意欲指数は、6月よりやや上昇しました。
男女とも1ポイント強の上昇で、3ヵ月続いた低下傾向を脱して、ようやく回復基調に転じました。
しかし、7月度は賞与効果などから例年も上昇する傾向にあり、例年に比べて上昇度合いが鈍いのが気がかりです。不安定な株価、天災の頻発、選挙結果など、毎日の生活に対する不安要素がたくさん存在していることが原因かと思われます。
今後も回復基調が継続するかどうか、注目してゆきたいところです。
- 2000年6月の消費意欲
53.6点 -
2000年5月に引き続き、消費意欲指数は低下しました。
これは、例年、6月の消費意欲指数が低下する傾向が現れた結果です。男性の消費意欲は、51.5点と、5月の横ばい。いっぽう女性は、55.8点と5月から5ポイント下がりました。
5月のゴールデンウィークは海外旅行者が増加し、百貨店も前年比増といわれています。もしかしたら、ゴールデンウィークに大盤振る舞いをして、少々萎縮しているのかもしれません。
どちらにせよ、マクロ景気は回復基調ですが、生活者は、未だその波に乗りきれていないように思えます。
6月15日発表された経済企画庁の景気ウォッチャー(街角景気)調査も「足踏み」状態と発表されました。