消費意欲指数

日本の生活観測広場

「消費意欲指数」とは、生活総研独自の調査パネル「生活発見パートナーズ」の対象者に、翌月の消費意欲を点数で表わしてもらったものです。「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、来月の消費意欲は何点ぐらいだと思いますか」という質問に対し、「来月は○○点ぐらい」という形で回答してもらっています。1993年4月から毎月調査を行っています。

2010年6月の消費意欲
50.6点

6月は例年、消費意欲指数が落ち込む傾向がありますが、今年の指数も先月比が1.2ポイント減少し50.6点でした。前年同月比は±0.0ポイントで、3、4月に比べ、この2ヶ月は回復の勢いが鈍化しています。その結果、1~6月の上半期の平均指数は50.1点となり、過去最低だった昨年の上半期の平均指数(49.5点)は超えたものの、上半期としては過去2番目の低さとなりました。
最新のマクロ指標を見ると、欧州金融不安による株安・円高や2ヶ月連続の失業率悪化などを理由に景気動向指数や街角景気のデータがマイナスになるなど、景気の先行きに懸念を示す声も聞かれます。一方で、現金給与総額は2ヶ月連続で増加、大企業の夏のボーナスも2年ぶりに増加(経団連調査)と、所得には改善の兆しが見え始めているとの見方も出てきました。内閣府発表の5月の消費者態度指数も5ヶ月連続で前月を上回り、家計が感じる景況感も改善が進んでいるとの判断です。この動きが今年後半にどのように繋がっていくか注目です。例年7月はボーナス支給や夏休みということで指数が上昇します。大幅な回復を期待したいところです。

男女別の消費意欲指数をみると、男性は先月比0.8ポイント増加、前年同月比0.4ポイント減少の45.8点で、先月に続き前年割れとなりました。欧州発の金融不安による経済の混乱がまだ影響しているようです。上半期の平均指数は44.8点で過去最低となり、男性の回復は足踏み状態です。女性は先月比3.2ポイント減少、前年同月比0.5ポイント増加の55.4点、前年超えは5ヶ月連続となり、上半期平均も55.4点と昨年を1.3ポイント超えました。女性の回復は順調といえます。
今月のパネルでは、男女ともに「GWでお金を使ったから」「夏の出費に備えて」「ボーナス前なので」今月は控えめに、という声が目立ちました。7月の数値に期待が持てそうです。

同時調査の生活力点の「モノ消費」項目をみると、男性では「日常的な小さな」「大きな値の張る」買い物がアップ、「中くらいな」はダウンしました。女性は「日常的な小さな」買い物はアップしましたが、「中くらいな」はややダウン、「大きな値の張る」買い物はほぼ横ばいでした。

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2010年5月の消費意欲
51.8点

2010年5月の消費意欲指数は先月比が1.2ポイント増加、前年同月比が0.5ポイント増加の51.8点でした。先月比は3ヶ月連続、前年同月比は4ヶ月連続のプラスと回復基調が続いていますが、5月はその勢いがやや鈍化しました。その原因は男性の指数の低下です。マクロ経済や株価などの影響を受けやすい男性は、調査時期と重なったギリシャ財政危機による急激な世界同時株安に心理的な影響を受けた可能性がありますが、これが一時的な現象なのか来月の指数を注視したいところです。
最近発表された景気関連の指標は改善・上昇が続いています。内閣府発表の3月の景気先行指数は13ヶ月連続で上昇、伸びも最大となり、景気の持ち直しを示しています。同じく内閣府発表の3月の消費者態度指数は3ヶ月連続で改善、消費者マインドも2ヶ月連続で上方修正、4月の街角景気は現状・先行きともに5ヶ月連続で上昇です。また政府発表の4月の月例報告は景況感が改善、個人消費は持ち直しとの判断です。新聞報道によると、今年のGWは旅行、外食、小売なども好調だったとのことです。パネルの中にも旅行や服にお金を使いたいという人が多くみられました。景気対策以外の消費にも回復の兆しがでてきているようです。

男女別の消費意欲指数をみると、男性が先月比0.8ポイント減少、前年同月比1.0ポイント減少の45.0点。女性は先月比3.2ポイント増加、前年同月比1.8ポイント増加の58.6点でした。男性は3ヶ月ぶりに先月比・前年同月比ともに減少し、5月としては過去最低値になりました。前述したようにギリシャの財政危機による株安が影響している可能性があります。女性は前年超えが4ヶ月連続となり順調に回復、5月の指数は2000年以来の高い数値になっています。この結果、男女差は13.6ポイントと大きく広がりました。今月のパネルの声をみても、女性の消費に前向きなコメントが増えており、勢いが目立ちます。

同時調査の生活力点の「モノ消費」項目をみると、男性では先月回復した「日常的な小さな」買い物が再びダウン、「中くらいな」はアップしましたが「大きな値の張る」買い物はダウンしました。女性は「日常的な小さな」「中くらいな」「大きな値の張る」買い物いずれもアップ、ここでも女性が元気です。また、今月はゴールデンウィークの影響もあり、男女ともに「趣味・遊び」「余暇・レジャー」の数値も高くなっています。

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2010年4月の消費意欲
50.6点

2010年4月の消費意欲指数は先月比が0.5ポイント増加、前年同月比が2.1ポイント増加の50.6点でした。4月の指数としては過去2番目に低い数値ですが、先月比は2ヶ月連続、前年同月比は3ヶ月連続のプラスとなりました。今年に入ってからの指数の水準はまだ低いものの、昨年の同時期の状況と比べると回復の兆しが見えてきたといえそうです。
3月の月例経済報告や日銀の短観などによると、景気の本格回復はまだ先の見込みだが穏やかながら持ち直しの動きがでてきている、との判断です。株価も上昇傾向にあります。また内閣府発表の3月の街角景気も家計関連の改善が目立ち、現状判断・先行き判断ともに4ヶ月連続の上昇です。2月の百貨店やスーパーの売上げも前年割れは続いていますが減少幅は縮小しています。雇用や所得環境は依然厳しい状況ですが、本調査の最近の動きからも窺えるように、生活者の消費マインドは徐々に改善しているようです。
例年、5月は指数が上昇する傾向が強く、消費意欲回復の動きが続くか注目したいところです。

男女別の消費意欲指数をみると、男性が先月比1.1ポイント増加、前年同月比1.8ポイント増加の45.8点。女性は先月比がほぼ横ばいの0.1ポイント減少、前年同月比は2.4ポイントの増加で55.4点でした。男性は2ヶ月連続で先月比、前年同月比ともに増加、女性は3ヶ月連続で前年同月比が増加しました。女性は今年の1月から4月の平均指数が前年同時期に比べ1.4ポイント増加、順調に回復しています。
今月のパネルの声をまとめると、男女ともに暖かな春に向けて活動的になり消費にも積極的になってきている様子が見えてきます。また4月の指数が低い人の中にも、「GWに備えて今月は控えるつもり」という声があります。5月の数値に期待です。

同時調査の生活力点の「モノ消費」項目をみると、男性では3月に大きくダウンした「日常的な小さな」買い物が以前の水準まで回復、「大きな値の張る」買い物もアップ、「中くらいな」は先月と同じ値でした。女性は「日常的な小さな」「中くらいな」買い物はともにダウン、「大きな値の張る」買い物はほぼ変わらずという結果でした。

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2010年3月の消費意欲
50.1点

2010年3月の消費意欲指数は先月比が2.3ポイント増加、前年同月比も2.3ポイント増加の50.1点となりました。3月としては過去2番目に低い数値でしたが、2月、3月と2ヶ月続けて前年比がプラスとなりました。特に3月の指数は前月比、前年同月比とも伸びが大きく、久しぶりに勢いを感じさせる動きになっています。
本格的な景気回復には雇用情勢やデフレなどまだまだ先行き不安要因がありますが、最新の景気関連のマクロ指標では景気持ち直しの動きが徐々に広がってきているようです。1月の完全失業率は10ヶ月ぶりに4%台に回復、3月の月例経済報告では8ヶ月ぶりに景気判断が上方修正されました。また、1月の現金給与総額が20ヶ月ぶりに前年超え、小売業販売額も17ヶ月ぶりに増加、2月の街角景気の判断も上方修正されるなど、暮らしまわりの指標にもやや明るさが戻ってきました。このような状況の中、3月に続き4月の消費意欲指数についても順調なアップを期待したいところです。

男女別の消費意欲指数をみると、男性が先月比1.3ポイント増加、前年同月比0.8ポイント増加の44.7点。女性は先月比3.3ポイント増加、前年同月比3.7ポイント増加の55.5点でした。男女共に前年比、前年同月比がプラスになりましたが、男性の指数は3月としては過去2番目の低さで依然低水準です。女性の指数は前年同月比が昨年8月以来の大幅な上昇で、全体の指数を牽引しています。
今月のパネルの声では、男女ともに「欲しいものがない」という人がいる一方で、「何か買いたい」という気持ちが高まっている人も出てきています。女性では「春なのでおしゃれしたい」「卒業式、入学式に着る服がほしい」や「新生活に向けて準備したい」などの季節的な消費に関する声も目立ちます。

同時調査の生活力点の「モノ消費」項目をみると、男性では「中くらいな」買い物が前月よりアップしましたが「日常的な小さな」「大きな値の張る」買い物はダウン、特に「日常的な」は大きく下がりました。女性は「大きな値の張る」買い物で先月比がダウンしましたが、「中くらいな」「日常的な小さな」買い物はともに大きくアップし好調だった昨年11月から今年1月の水準に戻りました。

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2010年2月の消費意欲
47.8点

2010年2月の消費意欲指数は先月比が2.0ポイント減少、前年同月比は0.3ポイント増加の47.8点となりました。前年同月比はプラスとなったものの2月の指数としては過去2番目の低さでした。1月、2月と低水準の数値が続いています。
内閣府が発表した2009年12月の景気一致指数は、製造業の生産活動や鉱工業生産指数の伸びにより9ヶ月連続で上昇となりました。しかし、生産は拡大しても雇用や所得への波及は弱く、景気回復に力強さが見られません。1月の月例経済報告の景気基調判断も、持ち直してきているが雇用情勢が改善しないなど「依然厳しい状況」との判断です。マクロの指標は改善しても暮らしの先行きは不透明で、生活者の消費意欲はなかなか上向きません。
例年3月は、2月より指数がアップしますが、このような状況の中で、今年の3月がどのくらいの数値になるか注目したいところです。

男女別の消費意欲指数は、男性が先月比0.7ポイント減少、前年同月比0.5ポイント減少の43.4点、1月に続き前年割れとなり2月としては過去2番目の低さでした。女性は先月比が3.2ポイント減少、前年同月比は1.3ポイント増加しましたが数値は52.2点と低い水準です。パネルの声を拾ってみると、相変わらず「先行きが不安」「お金がない」という人が多いですが、年末年始に出費したので今月は抑えたいという気持ちも強いようです。また、今月は「特に欲しいものがない」という人が男女とも目立ちます。冬のボーナスや初売りバーゲンでとりあえず欲しいものは購入した、ということもあるのでしょう。

同時調査の生活力点の「モノ消費」項目をみると、男性では「日常的な小さな」「中くらいな」「大きな値の張る」買い物がいずれも前月よりアップしましたが「日常的な」「中くらいな」はまだまだ低い水準です。一方、女性は3項目とも先月比がダウン、特に増加が続いていた「日常的な小さな」買い物が大幅にダウンしました。年末年始の出費への反動もあるようです。

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2010年1月の消費意欲
49.8点

2010年1月の消費意欲指数は先月比が5.8ポイント減少、前年同月比も1.8ポイント減少の49.8点でした。例年1月は12月の反動で指数がダウンしますが、今年は1月の数値としては初めて50点を切り、当月の過去最低値を記録しました。2010年は調査開始以来最も低い水準での厳しいスタートとなりました。昨年から続いている消費意欲低迷の流れは変わりません。
政府の12月の月例報告や内閣府の景気動向指数などでは景気の持ち直しの動きが報告されていますが、暮らしの中での実感はまだありません。雇用や所得環境をみても11月の完全失業率が再び悪化、給与総額は18ヶ月連続の減少と、厳しさは相変わらずです。12月の街角景気は3ヶ月ぶりに上昇しましたが、個人消費関連は改善の動きが鈍く、各種報道によると、小売各社の初売りでも節約志向から堅実な買い物をする人が多かったとのことです。
例年、2月は年間の最低値に近い数値になります。過去最低の水準でスタートした2010年、2月の数値が気になります。

男女別の消費意欲指数は、男性が先月比4.5ポイント減少、前年同月比2.0ポイント減少の44.1点で、12月に続き同月の過去最低値となりました。女性は先月比7.2ポイント減少、前年同月比1.7ポイント減少の55.4点で、1月としては過去3番目に低い数値です。その要因をパネルの声から拾ってみますと、男女ともに「年末に出費したので1月は控える」という季節的な要因をあげる人も多いですが、男性では「ボーナス減などで収入が減った」「景気悪く先行き不安」という人も目立ちます。また女性では「必要なものだけ買って出費を抑えたい」という人がいる一方で「初売りバーゲン」で消費意欲を高めている人も目立ち、これも堅実消費の一面と言えるでしょう。
同時調査の生活力点の「モノ消費」項目をみると、男性では「日常的な小さな」「中くらいな」「大きな値の張る」買い物が前月よりダウンし、いずれも低い水準になっています。女性では3項目とも高めの水準を維持しており、特に「日常的な小さな」買い物は5ヶ月連続で前年を上回っています。

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