博報堂生活総合研究所 サマーセミナー2018 家族30年変化 家族はいま、プロジェクトへ。 博報堂生活総合研究所 サマーセミナー2018 家族30年変化 家族はいま、プロジェクトへ。

潮流3 親と子

子のキーパーソン化

子どもは、家族で達成したくなる課題や、一緒に盛り上がる話題を提供してくれる存在として、家族のなかで重要性を増しています。親子は、成熟した親が成長する子どもを見守るという関係から、親が子どもを全力で応援することで一緒に成長実感を得ようとする関係にシフトしているのかもしれません。

3-1子どもに入れこむ親

「子どもがいまどんな勉強や仕事をしているか知っている」「親の生活費より子どもの教育費にお金をかけるほうが良い」などの上昇にみられるように、親が関心・時間・お金といったリソースを可能な限り子どもへ投入するようになっています。このような子育てへの熱心さは、もはや「子どもに入れこんでいる」と表現すべき水準かもしれません。

子どもがいまどんな勉強や
仕事をしているか知っている

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子どもがこづかいをどのような
ことに使っているか知っている

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子どもの授業参観や運動会
などの行事には必ず行く

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親の生活費より子どもの教育費
にお金をかけるほうが良い

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メディアでも家事の省力化は多く取りあげるが、育児はいまだに家庭内できちんとやるべきという論調が強い。そのため、母親の子どもの教育に関する責任感はとても強い。また、女性の高学歴化の影響もある。高学歴な母親ほど子どもの教育にプレッシャーがかかる傾向がある。 (明治大学 藤田結子教授) (40歳妻・子あり)

3-2子どもによって結びつく家族

家族関係が夫婦中心から子ども中心へとシフトし、夫婦が子どもを手放したくない傾向が顕著になりました(特に妻)。子どもの存在が家族を家族たらしめている側面が強まっているようです。

家族関係の中心

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家族関係の中心

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子どもはできるだけ早く
親の手から放すほうが良い

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子どもがいると、記念日やイベントが増えるので、家族を持ったという実感がわく。(29歳妻・子あり)

長男がアイドルにはまった時、自分がCDを全部借りてきて、同じ話題で盛り上がれるようにした。(50歳夫・子あり)

調査結果は全てエクセルデータでダウンロードできます。
ぜひ、ご活用ください。

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