「集める」から「生みだす」へ

男性リードのキャンプ界に、 気楽な「女子キャンプ」文化を生みだしたい

こいしゆうかさん

34歳女性 東京都

イラストレーター、キャンプコーディネイター。雑誌やCDのイラストを手がける一方、「女子キャンプ」のブログやSNSを運営。単行本「キャンプ、できちゃいました。」を出版。メディア出演も増えている。

生活者の[好き]が、受動的に消費することから、ムーブメントを育てるような能動的なものに変化してきています。生活総研では、[好き]を楽しむだけでなく、「生みだす」側となり、文化を作り出している好きの達人にインタビューを行いました。

女子ひとり旅ならキャンプ! と気づいた

ひとり旅をしたことがなくて、ずっと憧れていました。でも、私にはハードルが高かった。きっと行く先々で、人から「この女性はひとり旅なのかしら」って変に見られるんじゃないかと考えちゃって… 。私、少し自意識過剰なのかもしれません。
そんな折、彼氏がこのインドア派の私をキャンプに連れて行くようになりました。その時に「ああ、キャンプ!」とひらめきました。キャンプなら、自然の中で空間をひとり占めできる。人の目も気にせず、自分の家のように楽しめることに気づいたんです。

自然の中は、ひとりでくつろげる空間

なかったから、自分でつくることにした

キャンプって、男性からの情報発信ばっかりで、女性ひとりのキャンプというカテゴリーがなかったんです。そこで、「女子キャンプ」って名前をつけて、 SNSコミュニティを開設しました。「山ガール」だって名前があったから広まったでしょ? 最初のオフ会に来てくれた人は 4 人でしたが、今も仲良くしています。そして、この楽しみを世の中の当たり前にしたい、と思いました。

「女子キャンプ」の様子。テントは1人1つずつ

キャンプの食事は、近くの居酒屋でもいい

「女子キャンプ」の新しいところは、ラクさです。キャンプに持っていくのは、女性ひとりが持ち歩ける小さくて軽いテントと、必要最低限の装備でいいと思っています。立派な装備は、快適さとひきかえに疲れるんです。
(こいしさんは、キャンプ用品メーカーと組んで、ひとり用軽量テントを開発したこともある。)
私はキャンパーなのに料理も苦手なので、ひとりの時はキャンプ場の近くの居酒屋によく行っています。お店の人にはキャンプ場から来たっていうとビックリされるけど、地元の旬の料理が食べられてお薦めですよ。コンビニでも何でも、使えるものは使えばいいんです。私はテントの中で、のんびり本を読んだり、夜にひとりでたき火を眺められれば、それが一番楽しいんですから。
男性はキャンプを始めるとすぐに「達人」になってしまうんですが、私はそうならないようにしています。私がずっとゆるい立ち位置にいることで、ほかの女性が「私にもできるかも」って思ってくれるような気がしています。

たき火を囲んで、ゆったりと時が流れる

「キャンプで地元活性化」も始めてます

最近、また新しいことも始めています。キャンプ場って、都会から人がたくさんやって来るのに、実は地元の人との交流はないんですよ。とてももったいないです。私は今、埼玉県秩父郡の長瀞オートキャンプ場の方々に声をかけてもらって、イベントを手伝っています。キャンパーに地元の食材・料理を振る舞って、地元の良さを知ってもらうっていう企画です。「キャンプで地元活性化」って面白いと思うんです。この活動にも何か名前つけたほうがいいのかもしれませんね。

企画参加するイベントでは、キャンプ場の地元の食材・料理が振る舞われる

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34歳女性 東京都

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