みらいのめ

さまざまな視点で研究員が「みらい」について発信します

2016.05.24

第7回

宮島の節分

from 広島県

生活総研 客員研究員
中国四国博報堂

宮田 貴雅

私の暮らす広島県には、「原爆ドーム」「嚴島神社(宮島)」という世界的に有名な世界文化遺産が2つもあります。某有名旅行サイトでも、外国人に人気の日本の観光スポットランキングでは№2、№3をマークするほどの人気だそうです。しかし、私にとっては、ひとつは通勤圏内にあり、ひとつは自宅周辺から見える位置にあるため、“観光地”としては普段興味を持つことがありません。

 

momiji

そんな折、東京の友人との会話中、「あの~、宮島の節分って“もみじまんじゅう”を投げるんですよね?」という衝撃的な発言を聞き、知らなかった私はひどくショックを受けたのです。すぐにその場でスマホ検索してみると、本当に存在していました。お寺の節分イベントの時に、境内から参拝者の方へ、豆と一緒にもみじまんじゅうも投げているのです。
それを知らなかった私は、地元民としてとても恥ずかしい思いをしました。一方で新しくも感じ、宮島ともみじまんじゅうに対して、新たな魅力を感じた瞬間でした。
また、それと同時に県外へのメディアPR量、ソーシャル発信量の底力を感じた瞬間でもありました。(おそるべし!)
実は、節分という日付け限定で、且つ年末年始のような長期休暇に行われる行事ではないため、旅行会社などのツアーには一般的に組み込まれていないようなのです。

その魅力に取りつかれていた私はその一週間後、まだ節分でもないのに、家族を連れて宮島へ日帰り旅行をしたのでした。節分とは全く関係のない「“揚げもみじまんじゅう”食べ歩き&宮島ロープウェイツアー!」を自主企画までして。(楽しかったです)

大都市から地方に波及してきているインバウンド需要は、2020年に向け、まだまだ成長経路を辿る予測ですが、国内旅行者の再発掘、リピーターづくりを積極的に行うことが地域資源のベースになり、さらなる発展に結びつくのだと未来予想的に感じた体験でした。
そしてこの体験は、持続的な魅力づけには「楽しみ方の提案」「新しいと思わせる伝え方」がキーになるという、ひとつのゴールデンルールの発見につながりました。

皆様も、周りにいつもある何気ない場所に、再び足を運ばれてみてはいかがでしょう?

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