その俗説は本当に正しい?

その俗説は本当に正しいのか?

2025.06.16

Big Data
2025 6 月号

世の中にはさまざまな俗説や常識、固定観念があります。例えば、“お肌の曲がり角は25歳” “厄年には災難が多い”といったことは本当に正しいのか、例外はないのか、という発想でビッグデータを分析するとどうでしょうか。

バラエティ番組の企画のようですが、もし常識や固定観念が正しくなかったり、例外が存在していることを導き出せれば、強いインパクトを残すことができます。例えば、「若者の検索離れ」。最近の若者はSNS内で情報集めを完結し、ブラウザ検索しなくなっている、という俗説を行動データで検証すると、月間のブラウザ検索回数は減るどころか増えていました。

また、大勢としては俗説、常識の通りだったとしても、例外は必ず存在します。「アンチエイジング」を検索している人は20代以上が大半ですが、10代以下も5%ほど存在しています。10代でお肌の曲がり角への抵抗、アンチエイジングを考えているのは、いったいどういう人で、そこにどんなインサイトが潜んでいるのでしょうか。10代のアンチエイジング、厄年にこそ生まれる幸運。こうした想定外の非凡な要素、いわば「非凡子」に、新しいアイデアのヒントが眠っているかもしれません。

その俗説は本当に正しいのか?
「生活者発想の手口」とは?

近年、社会と生活のデジタル化が進むなかで「生活者発想」を実践するには、Long Data / Thick Data / Big Dataという3つの生活者データをもとにした生活者洞察が有効です。本コーナーではそれぞれのデータを活用した手口をご紹介していきます。

Big Dataを用いた手口:
デジタル空間上のビッグデータを活用して行動観察(エスノグラフィ)の視点で生活者の実態を読み解きます。