
「あれはどこにいってしまったんだ?」 を追う
2025.05.19
Thick Data日常生活で「そういえばあれって変だよね」とか、「あれはどこにいってしまったんだ?」と 考えることがあると思います。総務省統計局が毎年行っている「家計調査報告」のなかにも、 そういう項目があります。1981年の報告では、食費に次いで多い「その他の消費支出」のなかに、家計全体の 11%、1割を占める「使途不明」のお金(=狭義のお小遣いにあたる)が存在していたのです。
この例は生活総研が家計調査に載っている証拠物件「その他の消費支出」を出発点として、独自の方法で家庭における「こづかい」の現場についての捜査を進めたものです。このように、日常の率直な疑問が意外な発見につながることもあるのです。

「生活者発想の手口」とは?
近年、社会と生活のデジタル化が進むなかで「生活者発想」を実践するには、Long Data / Thick Data / Big Dataという3つの生活者データをもとにした生活者洞察が有効です。本コーナーではそれぞれのデータを活用した手口をご紹介していきます。

Thick Dataを用いた手口:
タウンウォッチングに代表される定性的な観察調査を活用して、虫の眼つまりミクロな視点で社会と生活者を覗き込みます。