生活者にきいた
“2018年 生活気分” を発表
博報堂生活総合研究所は、2015年から毎年秋に翌年の景況感や楽しさ予想、力を入れたい生活行動など、来年の動向について、全国の20~69歳男女3,900人に予想してもらう調査を実施しています。このたび、2017年の調査を加え、3回分の来年予想の結果を比較分析し、“2018年 生活気分”としてまとめました。
分析結果からは、景況感の悪化に歯止めはかかったものの好転まではせず、現状と変わらないだろうと考える生活者が増えていることがわかりました。一方、こうした変わらぬ状況を前提に、健康管理に力を入れる、新しいことを始める/これまでやっていたことをやめるなど、自らが変化を起こすことで暮らしを安定させようとする、そんな生活者の思いもみえてきました。
“2018年 生活気分”調査のポイント
【2018年の景況観】
景気/家計の予想は3年連続で「悪くなる」が減少、「変わらない」が増加
・2018年の世の中の景気は「悪くなる」との予想は2016年の調査開始以降、連続して減少しました。しかし、「悪くなる」(21.0%)は「良くなる」(14.6%)を相変わらず上回ったままです。3年連続で増加しているのが「変わらない」(64.4%)で毎年最多となっています。
・同様の傾向は、自分の家計予想についてもみられました。
【2018年の楽しさ予想】
世の中よりも、身の回りの楽しさが多くなることを期待
・2018年、世の中の楽しさは「多くなる」(17.2%)と「少なくなる」(13.3%)に大差がありません。
・一方、身の回りの楽しさは、「多くなる」(31.3%)が「少なくなる」(12.2%)の約3倍です。特に、女性で来年への期待も含め、「多くなる」(37.8%)が多く、男性(24.8%)を13.0ptも上回っています。
【2018年の生活行動意欲】
1に「睡眠」、2に「健康」、3・4が「余暇」で、5に「貯蓄」
・2018年に力を入れたいことは1位「睡眠・休息」(80.7%)、2位「健康」(79.6%)がほぼ同レベルでトップ2です。
・以下、3位「趣味・遊び」(74.5%)、4位「家族との交流」(70.2%)の「余暇」系、5位「貯蓄・投資」(66.3%)と続きます。
・また、前回に比べ、全体的に意欲は低下傾向。まずは、休みたい、貯めたいという意識が高まっているようです。
【2018年の始めたい/やめたいこと】
始めたいことで「副業」、やめたいことで「人付き合い」が上位に
・2018年に始めたいことがあるのは3人に1人(31.3%)。やめたいことがある5人に1人(20.7%)を上回ります。
・始めたいことでは「運動」「ウォーキング」「貯蓄」「副業」「資格や免許の取得」「勉強・通学」などが上位に挙がります。ここからは、健康や金銭、能力に関する自力を高めることで暮らしを安定させたいと思っている、そんな生活者の願望がうかがえます。
・やめたいことでは、「無駄遣い・衝動買い」「食べ過ぎ・飲み過ぎ」「無理しての人付き合い」が上位で特に女性で顕著。無理や無駄をなくして合理的に暮らしたいと感じているようです。
【2018年のイベント参加意欲】
「ご褒美旅行」「花火」がトップ2。「フードイベント」「フェス」が伸長
・2018年に参加したいイベントでは、「自分へのご褒美旅行」(32.5%)、「花火大会」(30.1%)がトップ2です。
・また、前回から「フードイベント」(17.8%)は5.7pt、「フェス」(11.3%)は3.7pt、伸長しています。
・2018年は今回から追加した「体験型イベント」も含め、リアルな体験を楽しめるイベントが人気を集めそうです。
詳しくは、こちらのPDFをご覧ください。