生活総研刊行物
概要
大衆や分衆、マス、クラスタ、層……。
マーケティングの世界では、
生活者のまとまりを表す言葉がたくさん生み出されてきました。
しかし、かつてのようにほとんどの人が同じような商品を買い、
同じ番組を見るということはなくなっています。
現代はもはや、まとまりなどない個の時代だともいわれています。
そのため、「衆」や「マス」といった捉え方自体も、あまり見聞きしなくなってきました。
一方で、生活者の日常会話のなかでは、
「みんな持ってるよ」「みんなやってるよ」というような言い方が
いまだによく使われています。
人と同じことを楽しんで盛り上がりたい、人並みを探りたい、
というな生活者の欲求は決してなくなっていないのではないでしょうか。
生活者のまとまりが見えにくくなった今だからこそ、
マーケティングの言葉を離れ、[みんな]という生活者が使っている言葉に注目しました。
[みんな]の集まり方を捉え直すことで、
新たな衆の力学を発見できるのではと考えたのです。
[みんな]って誰だ?
私たちは今回、その問いを研究初期から社会に投げかけ、
様々な生活者の声を取り入れながら、研究を進めました。
はたして、今の時代の[みんな]をどう捉えればいいのでしょうか。
それは、モノだけでなくヒトまでもデジタルでつながった、
「IoH (Internet of Human)」が本格化していくこの先の未来に、
どう進化していくのでしょうか。
本書がポスト平成の生活者像をアップデートし、
新しい市場を生み出すきっかけになれば幸いです。
目次
[みんな]を巡る問い
なんで今、[みんな]?
そもそも、[みんな]って何?
どのように、[みんな]は変化してきた?
もう、[みんな]は意識しない?
このまま、[みんな]はなくなる?
いったい、[みんな]の何が変わった?
[みんな]の未来
[みんな]の高解像度化で起きる3つの変化
未来に生まれる[みんな]のかたち
副読本
登録情報
サイズ:B5判
ページ数:144
料金:3,300円(税抜3,000円)
著者:博報堂生活総合研究所
発行所:株式会社博報堂
発行日:2019/01/30