オヤジ仲間外れ!

「オヤジ仲間外れ!」コラムや

2026.10.19

2026 10 月号

ある日突然、我が家に今まで見たこともないような、大きい段ボールの宅配が届きました。発送元はアメリカ。送り主は全く聞いたことのない、おそらく向こうの会社。重さは拍子抜けするほど軽いものの、そのサイズは玄関からぎりぎり搬入できるほどで、大人がふたりは余裕で入れるほどの巨大さです。

運良く置き配ではなく、ちょいちょいお世話になっている運送業者から直接渡されたので受け入れることがでたから良かったものの、もし家に帰って玄関先にポツンと置いてあった日には、6割くらいの確率で泣き叫んでしまいそうなサイズです。私たちの研究の屋台骨である「生活定点」の調査項目に「思わず泣き叫んでしまう」がないか調べてみましたが、残念ながら似たような質問はありませんでした。

と、くだらないことを書いていたら、早くも与えられていたコラムの文字数を超えてしまいました。ここからは簡潔にいこうと思います。

荷物の中身は写真のぬいぐるみ。送り主は子どもの中学時代の友人で、ともに男子です。

オヤジ仲間外れ!

うちの子どもの誕生日プレゼントとして贈ってくれたらしいのですが、その巨大さもさることながら、「同性の友だち同士でこんなプレゼントを贈りあうんだ」ということに少し驚きました。ですが、2024年の夏に生活総研が発表した『若者30年変化』によると、同性の友だちからプレゼントをもらう若者は男性でも決して珍しくないどころか、以前より増えているようです。

どうやら今回の出来事は、令和の若者たちの間ではごく自然なことだったらしく、昭和時代に青春期を過ごした自分が時代に置いていかれていたみたいです。

オヤジ仲間はずれ!

出典:博報堂生活総合研究所「若者」調査
(首都圏、19~22歳の未婚男女、800人、2024年1月~2月、訪問留置調査 / 首都圏、19~22歳の未婚男女、1,200人、1994年1月、訪問留置調査)

で、最近の子どもについていけないのは、昭和生まれの自分との単なる世代間ギャップが原因、と思いきや、ところがどっこい。置いてけぼりを食らっているのはおじさんばかりで、どうやらいわゆる「母子」の関係は至って良好なようです。

その証拠に、たまたま見つけてしまったお互いがつけていたお揃いのピアス!昭和生まれで僕より更に3つほど年上の妻に恐る恐る話を聞いたところ、もともとふたつセットだったものを「かわいいから」とひとつずつ分け、片耳につけるようにしたんだそうです。

ほえー。

子どもがピアスの穴開いていることすら知らなかったですよ! 妻が開けたんですって! 僕なんて自分で耳たぶの後ろに消しゴムをあてがって、安全ピンでひとり寂しく開けたのに……痛かったの思い出しちゃった……。

まさに『若者30年変化』の立論が正しかったと、自分が身を持って証明するような形になってしまいました。研究を世に送り出した生活総研の一員でありながら、まさか自分がその実例になっているとは……。

同僚たちの手のひらの上で泳がされているようでちょっぴり癪に障りますが、仕方ありません。だって事実なんだもん。母親はもう子どもと友だち感覚で接することが一般的になってきているんだそうです。ちなみに父親は年々距離を置かれているようで、これはもうデータを見るまでもなく絶賛実感中なのです。

オヤジ仲間外れ!

出典:博報堂生活総合研究所「若者」調査

子どもと母親ばかりが仲良くなっていき、親子の関係からも若干はじき出され、令和のノリにハマることもできない昭和育ちの僕は、この先いったい何を頼りに暮らしていけばいいのでしょうか。やっぱり『自転』( シニア40年変化 | 生活総研)しないとだめなんですかね。

オヤジ仲間はずれ!
今日も仲間はずれ!

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