おもしろい調査ならみんながレポーターになってくれるぞ
2025.11.19
Thick Data生活総研の調査では、対象者ご自身に加え、対象者の周囲の人や世の中の様子についておうかがいするものも多いですが、これもそのひとつ。質問に回答してもらうというよりは、対象者自らがレポーターや探偵として動いて、見聞きしたことを報告してもらって、私たちは楽をしようという手口です。
このパターンにぴったりなのが、雑誌なんかでもよくある「街でこんなものを見かけました」コーナーのようなテーマ設定です。ここではティラミスブームの真っ盛りに、意外な場所で見かけたティラミス、勘違いされてしまったティラミスなんかを探してきてもらった例を挙げてみました。
こういう手口で得た結果をみると、いつも何か事前の想像やイメージとは異なる結果が紛れ込んでくるもの。それらを目の当たりにすると、自分の狭い視野のなかでテーマを眺めていたのかもしれない、と気づかされるますのです。
この手口は楽なだけじゃない、テーマの真髄を回答者に教えてもらえることもあるのです。

「生活者発想の手口」とは?
近年、社会と生活のデジタル化が進むなかで「生活者発想」を実践するには、Long Data / Thick Data / Big Dataという3つの生活者データをもとにした生活者洞察が有効です。本コーナーではそれぞれのデータを活用した手口をご紹介していきます。
Thick Dataを用いた手口:
タウンウォッチングに代表される定性的な観察調査を活用して、虫の眼つまりミクロな視点で社会と生活者を覗き込みます。