Tangible Benefits
アートブックコレクター
としての自分
ある週末、書店に足を踏み入れた結衣さんは、自分の知らない作家の本が並んでいるのを発見し、ワクワクします。書店のオーナーが、彼女の好きなスイスの出版社からリリースされたアートブックを仕入れてくれていたのです。
書店オーナーと結衣さんは、お互いの蔵書、最近の本の購入履歴、ブックフェアで気に入ったアーティストブースの位置情報など、アートブック愛好家としてのアイデンティティを共有しているので、しばらく会っていなくても毎回会話が弾みます。自分の中にある「1パーツである自分」をコミュニケーションとして利用することで、そのコミュニティ内で明確なベネフィットを得ることができるのです。