3月の消費意欲指数
2月の冷え込みから一転。春を迎え、季節消費が高まる兆し。
3月の消費意欲指数は46.9点で、前年同月比+1.0pt。過去最低値だった前月から+5.4ポイント上昇しました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
3月のポイント
POINT
1
女性を中心に、3月としては2年ぶりに季節消費が高まる気配
1
- 2015年以降、3月の消費意欲指数は前年割れが続いていましたが、2年ぶりに前年同月比がプラスとなりました(2014年4月の増税後初)。消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、「春物衣料が欲しい」という声が前年の倍以上(16年3月32件→17年3月82件)となったほか、「旅行の予定がある」という人も増加しています(16年3月17件→17年3月31件)。
- また、「特に買いたいもの・利用したいサービス」でも、「ファッション」「旅行」「外食」「食品」の4項目において、前年同月から20人以上増加しています。季節の変わり目を迎え、消費を楽しもうとする気持ちが高まっている様子がうかがえます。
- なお、消費意欲の高まりは女性層で顕著(前月比+7.4ポイント)で、前述の「春物衣料が欲しい」「旅行の予定がある」といった声は女性を中心にあがっています。3月は女性を中心に、前月までのセーブ意識から解放される月となりそうです。
POINT
2
ただし、増税前の「消費の山」といえるレベルには達していない
2
- 2013年、14年には、3月は50点を超える消費の山(12月~1月、3月、7~8月)のひとつでしたが、2015年、16年は2月の落ち込みからの回復はするものの、消費の山と言えるほどには高まりませんでした。
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【増税前】2013年3月 50.3点(前月比+5.1ポイント)、2014年3月 53.8点(前月比+5.2ポイント)
【増税後】2015年3月 46.3点(前月比+2.0ポイント)、2016年3月 45.9点(前月比+2.6ポイント)、2017年3月 46.9点(前月比+5.4ポイント) - 今年の前月からの上昇幅(+5.4ポイント)は増税前のレベルとなったものの、指数そのものは2016年を少し上回る程度にとどまっています。今年は消費の山が、前年に引き続き年末年始のみとなるのか、7~8月にも山が訪れるのか、今後の動向を見守りたいところです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |