来月の消費予報

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2024.12.27

1月の消費意欲指数

1月の消費意欲指数は、年末消費の反動で前月から大幅低下。前年比では、「旅行」など複数カテゴリーで高い消費意向

2025年1月の消費意欲指数は49.9点。前月比では-4.6ptと大きく低下し、前年比では+0.6ptで横ばいとなりました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

1月のポイント

POINT

1

1月らしい引き締め意識で、消費意欲は前月比減。前年比は20代では上昇

  • クリスマスや年末を終えた1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比で-4.6ptと大きく低下しました。一方、前年比では+0.6ptの横ばいですが、年代別でみると20代で+6.2ptと大きく上昇しました。
  • 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(12月603件→1月438件)は大きく減少し、ネガティブな回答(12月674件→1月819件)は大きく増加しました。具体的には、ポジティブな回答で、「セールがある・安売り・福袋(12月41件→1月94件)」が増加しているものの、「(年末年始・新年・正月など)季節的な意欲向上(12月329件→1月138件)」が大きく減少し、「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(12月86件→1月50件)」も減少しています。ネガティブな回答では、「12月までに多く使ったのでセーブ(12月26件→1月101件)」「欲しいものがない・意欲がない(12月304件→1月351件)」が増加しています。また、「物価高・値上げ・円安(12月85件→1月91件)」は横ばいとなりました。
  • 前年と比べると、消費にポジティブな回答(24年1月408件→25年1月438件)はやや増加し、ネガティブな回答(24年1月813件→25年1月819件)は横ばいとなっています。具体的には、ポジティブな回答で、「(年末年始・新年・正月など)季節的な意欲向上(24年1月114件→25年1月138件)」がやや増加しています。また、「(ボーナスなどで)金銭的余裕がある(24年1月32件→25年1月50件)」も同様に増加していますが、特に20代での増加が目立ちます(24年1月8件→25年1月21件)。ネガティブな回答では、大きく増減した項目はありません。
  • 新年を迎えることで、消費への気持ちは高まるようですが、クリスマスや年末の反動によって、全体としては12月より落ち着いた消費意欲となりそうです。一方、前年と比べると、20代では消費意欲の高まりが期待できそうです。

POINT

2

消費意向は、年末に高まった食・衣関連で前月比減。「旅行」などで前年比増

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は30.9%で、前月比では-7.6ptと大きく低下しています。一方前年比では、+3.6ptと大きく上昇し、過去5年間の1月として最高値となっています。
  • 16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「食品」「外食」「ファッション」「理美容」「飲料」の5カテゴリーが20件以上減少しました。前年比では、「旅行」「日用品」「レジャー」「飲料」「食品」など7カテゴリーが20件以上増加しています。年末に意向が高まった食・衣関連などのカテゴリーは、例年通り前月から低下していますが、「旅行」をはじめとした幅広いカテゴリーでは前年より高い消費意向が期待できそうです。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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-4.6

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