来月の消費予報

生活者の消費動向をいち早くお伝えします

2023.03.28

4月の消費意欲指数

4月の消費意欲指数は、前月比・前年比とも横ばい。 物価高の影響が続き、春の季節的な消費意欲以外は振るわず

2023年4月の消費意欲指数は47.7点。前月比は+0.4pt、前年比は-0.3ptで、ともに横ばいとなりました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

4月のポイント

POINT

1

季節的な消費意欲は前月より高まるも、それ以外の意欲は低下

  • 例年4月は、3月から消費意欲指数の変動が少ない月です。今年も前月比+0.4pt、前年比でも-0.3ptの横ばいと、前月比・前年比ともに大きな動きはありませんでした。
  • 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答、ネガティブな回答とも件数はほとんど変わっていません。具体的にポジティブな回答では、「(新生活・新年度の準備/春だからなど)季節的な意欲向上(3月119件→4月141件)」が増えているものの、「(旅行など)出費の予定/欲しいものがある(3月150件→ 4月125件)」は減っています。
    ネガティブな回答では、「欲しいもの・意欲がない(3月352件→4月372件)」が増加し、「金銭的な理由で節約・我慢(3月200件→4月157件)」は減少しました。また、「物価高・値上げ・円安(3月221件→4月207件)」は依然高い水準が続いています。
  • 前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年4月396件→23年4月346件)は減少し、ネガティブな回答(22年4月842件→23年4月879件)は増加しています。具体的にポジティブな回答では、「(新生活・新年度の準備/春物が欲しいなど)季節的な意欲向上(22年4月160件→23年4月141件)」が減っています。ネガティブな回答では、「金銭的な理由で節約・我慢(22年4月191件→23年4月157件)」は減っていますが、「物価高・値上げ・円安(22年4月53件→23年4月207件)」では大幅に増えています。
  • 春に向けた消費意欲は高まるものの、物価高の影響もあってか、それ以外の消費意欲は上がりきらない様子がうかがえます。

POINT

2

消費意向は、新生活準備に関するカテゴリーのみ前月比増

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.8%で、前月比-1.6pt、前年比-0.7ptと、どちらもやや低下しています。
    16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比で20件以上増加したのは「家電・AV」のみで、減少したカテゴリーは見受けられませんでした。また、前年比では、20件以上増減したカテゴリーはありませんでした。新生活準備などにより一部のカテゴリーでは意欲が高まるようですが、それ以上の動きはない4月となりそうです。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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