Part.1 「時間」の常識がなくなる Part.1 「時間」の常識がなくなる

近年、生活者の日常は様変わりし、時間の使い方に大きな影響が表れています。ものごとにかける時間や、行うタイミング(時間帯、曜日)の変化など、生活者の行動が変わってきたことで、これまでの常識は、もはやなくなっているといえる現状が浮き彫りになりました。
近年、生活者の日常は様変わりし、時間の使い方に大きな影響が表れています。ものごとにかける時間や、行うタイミング(時間帯、曜日)の変化など、生活者の行動が変わってきたことで、これまでの常識は、もはやなくなっているといえる現状が浮き彫りになりました。
塊が!

「行動の塊」がなくなる。

1980年代に登場した食器洗い機以降、時短商品・時短サービスが生まれたことによって、家事をはじめとした個々の生活時間の短縮化が進んでいます。
また、突発的な仕事や育児、携帯電話への通知などのために、用事を中断したり、一度に済ませることができず、複数回に分けて行う行動の分散化も以前に比べて増えているようです。

「行動の塊」がなくなる。

1980年代に登場した食器洗い機以降、時短商品・時短サービスが生まれたことによって、家事をはじめとした個々の生活時間の短縮化が進んでいます。
また、突発的な仕事や育児、携帯電話への通知などのために、用事を中断したり、一度に済ませることができず、複数回に分けて行う行動の分散化も以前に比べて増えているようです。

1日あたり家事時間 (週平均)

図表

最近2〜3年で実感する時間の増減

図表
山が!

「行動の山」がなくなる。

1995年以降、15~64歳の生産年齢人口が減少に転化し、高齢者が増加する人口構造になりました。加えて、正社員・終身雇用だけではなく、非正規雇用やフリーランスが増加し働き方が多様にもなりました。そうした、年代構成、働き方の変化によって行動するタイミングがバラバラになり、生活時間帯のピークが少しずつフラットになってきています。

「行動の山」がなくなる。

1995年以降、15~64歳の生産年齢人口が減少に転化し、高齢者が増加する人口構造になりました。加えて、正社員・終身雇用だけではなく、非正規雇用やフリーランスが増加し働き方が多様にもなりました。そうした、年代構成、働き方の変化によって行動するタイミングがバラバラになり、生活時間帯のピークが少しずつフラットになってきています。

時間帯別の「仕事」行動者率
(平日、有業者)

図表

最近2〜3年で実感する時間の増減

図表
際が!

「行動の際」がなくなる。

働き方の多様化は、行動の山をなくしただけでなく、労働/非労働の際を曖昧にしました。「休日が何曜日か決まっていない」有職者が増加したり、アフター5といわれたような終業時間も人により異なってきているでしょう。また、モバイルコミュニケーションが発達して、いつでもどこでも連絡がとれるようになったことで、プライベートに仕事が侵入してきたり、反対に仕事にプライベートが割り込んできたり、公/私の際も曖昧になることが増えています。

「行動の際」がなくなる。

働き方の多様化は、行動の山をなくしただけでなく、労働/非労働の際を曖昧にしました。「休日が何曜日か決まっていない」有職者が増加したり、アフター5といわれたような終業時間も人により異なってきているでしょう。また、モバイルコミュニケーションが発達して、いつでもどこでも連絡がとれるようになったことで、プライベートに仕事が侵入してきたり、反対に仕事にプライベートが割り込んできたり、公/私の際も曖昧になることが増えています。

休みの曜日 (有職者)

図表

仕事の会議中にメールやアプリの
通知が来たときの行動

図表
時間の使い方は個々でバラバラになり、物理的時間、社会的時間について、共通の認識はなくなりつつあります。いわば、「時間の常識がない」のが、今です。
誰もが一緒の時間に、一緒のことをしていた時代は、本格的な終わりを迎えます。これから先、生活者一人ひとりが、今までの常識を捨て去り、自分の価値観、責任にもとづいて、改めて自分の時間をつくっていく動きが起こるでしょう。
写真

時間の使い方は個々でバラバラになり、物理的時間、社会的時間について、共通の認識はなくなりつつあります。いわば、「時間の常識がない」のが、今です。
誰もが一緒の時間に、一緒のことをしていた時代は、本格的な終わりを迎えます。これから先、生活者一人ひとりが、今までの常識を捨て去り、自分の価値観、責任にもとづいて、改めて自分の時間をつくっていく動きが起こるでしょう。