お金と幸せの関係についても、
分かれる生活者の価値観。
今、お金にまつわる環境は、電子マネーや仮想通貨といった新しいお金の誕生や、個人が直接取引できるサービスの登場などで急速に変化しています。
そこで、博報堂生活総合研究所はこうした環境下における生活者のお金に関する価値観や態度を把握するため、全国 20~69歳の男女を対象に「お金に関する生活者意識調査」を実施しました。
本リリースでは、前回発表(2017.12.15)の調査結果の続報として、一様ではない生活者のお金観や暮らしの様々な物事に対する損得感をご紹介します。
「お金に関する生活者意識調査」調査のポイント
【お金に関する価値観】
お金を使わずとも幸せ 60% vs お金を使って幸せ 40%
お金は自分のために 53% vs お金は誰かのために 47% …
・「お金を使わなくても幸せになれる」と考える人は60.4%で 「お金を使わないと幸せになれない」の39.6%を上回ります。しかし、お金を使わずとも幸せ派は年代が上がるにつれ増加傾向にあるなど、一様ではありません。特に、お金を使わずとも幸せ派が最も多い男性60代(72.2%)と最も少ない男性20代(49.1%)の差は23.1ポイントと大きく開いています。
・「お金は自分のために使いたい」 (53.2%) vs 「お金は誰かのために使いたい」(46.8%)は、ほぼ半々。生活者の価値観が真っ二つに分かれています。
・また、「誰からもらうかでお金の価値は“変わらない”」(58.0%)に対して、“変わる”(42.0%)という真逆の価値観を持つ人も一定層います。同様に、「人のために使ったお金は将来何らかのかたちで“返ってくる”(65.9%)についても、対立する“返ってこない”(34.1%)という価値観も共存。生活者のお金観は様々に分かれ始めています。
【暮らしの損得】
「電子マネー」「クレジットカード」の方が「現金」よりも“損”だと思う。
「離婚」は“損”、「結婚」「恋愛」は“得”だと思う人が大多数。
[払の損得]
・「電子マネー」「クレジットカード」の方が「現金」よりも“損”だと思う人が多くなっています。なかには「キャッシュレスだと使い過ぎる」と思っている人もいるようです。
※参考: 2017.12.15既報リリース [「キャッシュレス社会」に賛成49%:反対51%]
[愛の損得]
・「離婚」は“損”だと思う人が大多数(84.9%)。逆に、「結婚」と「恋愛」は“得”が7割超えで多くなっています。
・「離婚」には慰謝料や養育費など支払い義務のあるお金が付き物だったり、精神的なダメージもあるため“損”が多いのでしょうか。