メルカリ総合研究所と共同で「フリマアプリ取引構造の実態分析」を実施
生活総研×メルカリ共同研究リリース
フリマアプリが現代のおさがり⽂化を支える実態が明らかに
生活総研は、メルカリ総合研究所(運営:株式会社メルカリ)との共同研究として、「フリマアプリでの生活者間取引構造の実態分析」を実施しました。
合計1,199カテゴリにおよぶフリマアプリ「メルカリ」の商品カテゴリー毎に、2019年の取引の出品者、購入者の年齢分布を分析。その結果、上の年代から下の年代へモノが受け継がれるだけでなく、反対に下の年代から上の年代にモノが「逆おさがり」する商品カテゴリーも多数存在することが明らかになりました。
生活スタイルやライフステージの多様化でリアルな交友関係では従来型の「おさがり」が起こりにくくなる中、フリマアプリによるマッチングがそれを補完し、更に従来にない新しい「モノの対流」を生み出している実態が示されました。
1) 商品カテゴリーの約半数に、上下の年齢間でモノが受け継がれる構造が存在
・フリマアプリ「メルカリ」内で2019年1~12月に取引された1,199カテゴリーのうち、20.5%が年上の出品者から年下の購入者へモノが受け継がれる「おさがり型」。
27.0%が年下から年上へ受け継がれる「逆おさがり型」。
・「おさがり型」と「逆おさがり型」を合わせると、商品カテゴリーの約半数(47.5%)に上下の年齢間でモノが継承される構造が存在。
2) 美容ツールやフィルムカメラ、ストリート文化などが、上世代からZ世代の若者へ「おさがり」
・「ダーツ」などオトナの文化、「美顔ローラー」など美容ツールが、ミレニアル世代からZ世代へ。
・「フィルムカメラ」は、全年代からアナログを愛するZ世代へ。
・「スケートボード」は、ストリートブーム世代間で取引されつつ、Z世代にも継承。
3) 嗜好性飲料や安心ツール、スポーツ用品などが、下世代から上世代へ「逆おさがり」
・「コーヒー」などの嗜好性飲料、「ドライブレコーダー」などの安心ツール、「入浴剤」などの“温もり”関連商品は、30代から40代・50代へ。
・ボールを中心とした「練習機器(野球)」は、高校球児から野球を始める子どもを持つ親や指導者の世代へ。
4) 趣味性の高い商品カテゴリーや一部のメンズファッションは、出品者と購入者の平均年齢が一致
・「バッジ(アニメ・コミックグッズ)」など趣味性の高い商品カテゴリーは、出品者・購入者の年齢分布が一致。
・「スニーカー」など一部のメンズファッションは、二山の形で出品者・購入者の年齢分布が一致。
詳しくは、こちらのPDFをご覧ください。