2019.10.29

数字(データ)で知る生活者 第2回

人気コスプレイヤー・伊織もえさんに聞く 仮装とは大分違う「本気コスプレイヤー」の世界

生活総研 上席研究員/コピーライター

前沢 裕文

こちらは「東洋経済オンライン」からの転載記事です。

今年も間もなくハロウィーン。子どもたちが仮装して近所の家にお菓子をもらいにいく……という海外の風習とは異なり、若者を中心に大人たちも仮装をして街中で楽しむというのが、現在の日本の一般的な楽しみ方になっています。

若者たちの大騒ぎに注目が集まることも多いですが、じわじわ日本にハロウィーン文化が浸透してきたのは間違いありません。そして、近年のハロウィーンの盛り上がりに伴って、カジュアルな仮装だけではなく、凝りに凝ったコスプレを楽しむイベントの参加者も増えているようです。

そこで今回は、この分野における“プロ”とも言える、人気コスプレイヤーの伊織もえさんにお話を伺います。日本における仮装、コスプレの今とは?

20代女性の15.9%が「仮装やコスプレをしたい」

まずは、ハロウィーンおよび仮装、コスプレにまつわるデータをご紹介します。

博報堂生活総合研究所の長期時系列調査「生活定点」調査において、「1年以内にした年中行事は何ですか?」という質問に、「ハロウィーンの行事」と答えた人の割合は、1992年の1.0%から、2018年には14.2%と、4半世紀で大きく伸びました。

仮装、コスプレについてのデータも見てみると、「1年以内に仮装やコスプレをした」と答えた人の割合が最も高かったのが、20代女性で8.9%。「今後してみたいことは何ですか?」という質問に「仮装やコスプレをしたい」と答えた人の割合も15.9%と、全性別・年代中で最も高く、20代男性(10.3%)、30代女性(9.5%)がそれに続きます。
この3世代では、経験者の2倍弱が「今後仮装、コスプレをしたい」と答えており、数値こそまだ低いものの、興味の高まりがうかがえます。

ちなみに、上記の3世代以外を見てみると、女性40~60代、男性30~50代で、仮装やコスプレをしたいという意向が、経験を上回っています。

基本知識を押さえたところで、ここからは、伊織もえさんへのインタビューから、仮装、コスプレの今について伺っていきます。

前沢研究員(以下、前沢)
先程、仮装、コスプレに関するデータをご紹介しましたが、伊織さんからは「仮装とコスプレは違う」というご指摘をいただきました。

伊織もえさん(以下、伊織)
仮装とコスプレは、変身するという点での楽しみ方は一緒ですが、コスプレイヤーには、元になるコンテンツがあり、そのコンテンツに対する愛があると思っています。コスプレは、読む、観る、聴くなどに加えた、「好き」という気持ちの表現方法の1つなんです。
例えば、ドラキュラの格好をするとしても、ドラキュラに敬意を払ってる人はいないと思うんですけど、コスプレとして考えるなら、しっかり調べてみて、夜しか人前に出ない、みたいにするかもしれません(笑)。

前沢
すると、鑑賞する場合、そういったこだわりが注目点になってくるのでしょうか?

伊織
「キャラクターの雰囲気に寄せているか?」は大事な部分ですね。衣装、メイクの細かいところで雰囲気も変わってきますし。資料をそのまま再現するより、みんなの意識に寄せたり。

→続きは東洋経済オンラインのページからご覧ください。

プロフィール

写真
伊織もえ(いおり もえ)

コスプレイヤーから始まり、現在ではTBSラジオにてメインパーソナリティー、グラビアでは毎月のように表紙を飾るなど、多方面にわたり活躍している。各国の主要SNSフォロワーは390万人を超えており、その人気は国内のみならず、海外のイベントでも1,000人を超えるファンが集まる「日本発世界で最も活躍しているコスプレイヤー」(写真:伊織さん提供)

この記事をシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
その他研究活動

フリマアプリで5000回取引、ヘビーユーザーの20代女性が買う“意外なもの”

2019.11.22
その他研究活動

「消費のルール」に縛られない10代、個人間取引の利用率は40代の2.5倍以上

2019.11.05
その他研究活動

消費意欲低下は「ものづまり」が原因? 回避策は“手放す前提”の買い方

2019.10.24
その他研究活動

「100均」「フリマアプリ」人気が示す、女性の「お得さ」志向

2019.10.17
その他研究活動

サマーセミナー2019 「消費対流
~『決めない』という新・合理~」を開催

2019.09.13
その他研究活動

“人気”と“おすすめ”は何が違う?
博報堂とヤフーが探る「みんな」の正体

2019.06.04
その他研究活動

【NHK放送文化研究所×博報堂生活総合研究所】 変わる「家族観」と変わらない「仕事観」 ──二つの長期時系列調査にみる生活者の意識変化

2019.06.04
その他研究活動

【時東ぁみさんインタビュー】アイドル、防災士、チャリティ……。いろいろな活動で、たくさんの人を笑顔にしたい──「アイドル」の平成30年史

2019.05.17
その他研究活動

【菊池武夫さんインタビュー】 洋服はカルチャーの一部だと思う──ファッションの平成30年史

2019.04.24
その他研究活動

【笠原将弘さんインタビュー】 新しい時代の和食の料理人像を作りたかった ──「食」の平成30年史

2019.04.15
その他研究活動

【研究員インタビュー】 女性は本当に「働きやすくなった」のか? ──「女性と仕事」の平成30年史

2019.04.08
その他研究活動

平成で進んだ「家族のオープン化」、別居の親・親友も家族に

2019.04.08

もっと読み込む

その他の研究をキーワードから探す