11月の消費意欲指数
消費意欲指数は46.8点で、5か月連続で前年同月を下回り、11月としての過去最低値となりました。
11月の消費意欲指数は46.8点で、前月比-0.7ポイント。前年同月比は-2.8ポイントと下回り、11月としては調査開始以来の最低値となりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
11月のポイント
POINT
1
経済的な節約意識は減少するも、消費意欲は上向かず
1
- 11月は年末年始を控えて消費意欲指数がそれほど高まる月ではないものの、これまでの調査では前月から低下することはありませんでした。それが、今年は前月比が-0.7ポイントで、前年同月比も-2.8ポイントとなり、11月としては調査開始以来の最低値となりました。
- 消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、「金欠」「収入が少ない」といった経済的な理由(15年11月292件→16年11月241件)や「消費税増税」「物価の高騰」といった社会的なマイナス要因を挙げる声(15年11月42件→16年11月15件)は前年同月よりも減少しています。しかし、「欲しいものがない」(15年11月393件→16年11月446件)、「意欲はあっても今は様子見」(15年11月71件→16年11月88件)、「無駄な買い物はしない」(15年11月11件→16年11月25件)などの声が増加。経済的な節約意識は減少しているものの、それが積極的な消費に結びつかない様子見の傾向が続いています。
POINT
2
女性を中心に、季節需要には一定の盛り上がりも
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- 消費意欲指数を男女別にみると、男性が前月に比べ3.0ポイント減少したものの、女性は1.6ポイント増加しています。
- 特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合は全体、男性、女性ともにほぼ前年並みですが、カテゴリー別の内訳を15年11月及び16年11月で比較すると、「化粧品(18.8%→29.1%)」「装飾品(14.1%→19.8%)」「スマートフォン・携帯電話(8.9%→13.8%)」「理美容(19.5%→23.5%)」「ファッション(57.9%→61.5%)」などのジャンルが前年同月より増えており、女性を中心として、季節需要については一定の盛り上がりをみせそうです。
(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |