来月の消費予報

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2018.08.24

9月の消費意欲指数

コト消費を中心に、季節消費への意欲が高まるも、実際の消費につながるかは暑さ次第か

9月の消費意欲指数は46.4点。前月比-3.7ポイント、前年比+1.0ポイントと、ほぼ前年並みとなりました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

9月のポイント

POINT

1

シルバーウィークが好機。ただし、暑さがネックに

  • 9月の消費意欲指数は、長期休暇やイベントの多い8月に比べると意欲が低下する月です。今年は、9月としての最低値となった前年からほぼ横ばいとなりましたが、意欲が高まる兆しも見えています。
    消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、季節的に外出や買い物の機会が増えそうといった季節消費への意欲を挙げる声が増加しています(17年9月85件→18年9月97件)。
  • また、特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳を見ても、「旅行」が前年比+23件となったほか、「外食」(前年比+18件)、「レジャー」(前年比+17件)でも20件近い増加となりました。前年はシルバーウィークにあたる休日が3連休1回だけだったのに対し、今年は3連休が2回となったことも、コト消費への意欲の高まりに影響していそうです。
  • ただし、「暑い季節は出かけたくない」(17年9月23件→18年9月57件)も前年から倍増。意欲の高まりが実際の消費につながるかは、天候次第といえそうです。

POINT

2

暑さへの懸念は女性層で色濃い

  • 消費意欲指数を男女別に見ると、男性では45.0点(前月比-2.6ポイント)となったのに対し、女性は47.9点(前月比-4.8ポイント)と、前月からの落ち込みが大きくなりました。
  • また、特に買いたいモノ・利用したいサービスについても、男性では「旅行」「レジャー」「書籍・エンタメ」「ファッション」の4項目において前年から20件以上の増加となったのに対し、女性はほぼすべての項目で前年からマイナスとなっています。理由としては、前述の「暑い季節は出かけたくない」という声の増加は女性によるところが大きく、暑さによる影響が女性層で色濃く表れていることが挙げられます。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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