コロナ禍と生活者

コロナ禍における生活者の暮らしや価値観の変化をお伝えします。

2022年1月 新型コロナウイルスに関する生活者調査

1月の「生活自由度」は61.4点で、高い水準を維持。感染者は増加傾向ながら、「不安」も「行動の抑制」もゆるむ

博報堂生活総合研究所は2022年1月、新型コロナウイルスが流行している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施しました(調査期間は1月4〜7日、対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名。調査概要はPDFの4ページ参照)。

【調査前の状況】欧米など海外で感染者増が続く中、国内では12月の感染者数は低い水準で推移。クリスマス・帰省・初売りなど年末年始の人の移動は昨年比で大きく増えたとの報道がみられました。一方、水際対策で抑えていた変異株「オミクロン株」は、12月下旬には沖縄、大阪、東京をはじめ市中感染が確認され、全国に拡大しはじめました。新規感染者数は12月最終週から増加に転じ、調査開始の1月4日時点で全国で1日1千人超、東京では150人超(およそ21年10月初旬の水準)となった状況での調査です。

新型コロナウイルス影響下での「生活自由度」

 

暮らしの自由度について感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在は何点くらいかをきいたところ、2022年1月は61.4点となりました。先月からは0.1ptの微増で、60点台は11月から3か月連続となっています。前年同月との比較でも5.0pt上回っています。

※調査では小数第2位まで集計していますが、本稿は小数第1位まで(小数第2位を四捨五入)を表示しているため、点数差は見た目の数値と異なる場合があリます。

新型コロナウイルス影響下での意識・行動

【不安度】はすべての項目で前月より減少。「情報の不足や不確かさ」(56.1%、8.0pt減)、「海外の情勢」(64.1%、6.7pt減)、「行政の対応」(64.6%、6.4pt減)が目立ちます。【行動の抑制度】もほとんどの項目で減少。「外食」(62.1%、3.4pt減)、「交友・交際」(67.5%、3.0pt減)など。【行動の実施度】もほとんどの項目で減少。「ストリーミングサービスの利用」(45.3%、4.1pt減)、「副業」(26.8%、4.0pt減)、「人が密集しない屋外でのレジャー」(40.3%、3.8pt減)などとなっています。

詳しくは、こちらのPDFをご覧ください。

ニュース・リリース資料

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