コロナ禍と生活者

コロナ禍における生活者の暮らしや価値観の変化をお伝えします。

2023年1月 新型コロナウイルスに関する生活者調査

1月の「生活自由度」は63.7点の過去最高値に。 「不安」と「行動の抑制」に大きな増減はみられない

博報堂生活総合研究所は2023年1月、新型コロナウイルスが流行している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施しました(調査期間は1月4〜10日、対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名。調査概要はPDFの4ページ参照)。

【調査前の状況】3年ぶりに行動制限がない年末年始。新型コロナウイルスの全国の新規感染者数は、 12月初旬は1週間平均で1日あたり11万人台でしたが、12月下旬には17万人台にまで増加しました。12月30日から一旦減少し、1月4日には1週間平均で11万人台にまで低下したものの、翌5日には当日の新規感染者数が約23万人に急増。死者数も、1月7日に463人と過去最多を更新するなど増加傾向となりました。年末年始の人の移動と活動の影響がうかがわれる中での調査です。

新型コロナウイルス影響下での「生活自由度」

暮らしの自由度について感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在は何点くらいかをきいたところ、2023年1月は、前月から1.6pt増加して63.7点となり、過去最高値となりました。なお前年同月との比較でも2.3ptの増加となっています。

※調査では小数第2位まで集計していますが、本稿は小数第1位まで(小数第2位を四捨五入)を表示しているため、点数差は見た目の数値と異なる場合があります。

新型コロナウイルス影響下での意識・行動

【不安度】は前月と比べて大きな変化はなく、「海外の情勢」(72.2%、4.3pt増)、「自分や家族の健康」(63.5%、2.6pt増)が多少増加した程度です。【行動の抑制度】も同様に前月から大きな増減はありません。【行動の実施度】では前月に比べて、増加では「キャッシュレスでの支払い」(64.0%、3.9pt増)、「感染対策の徹底」(87.7%、2.6pt増)、減少では「感染対策を徹底している店や施設の利用」(47.8%、5.6pt減)が目立つ程度で大きな増減はみられません。

 

詳しくは、こちらのPDFをご覧ください。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

この記事をシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
コロナ禍と生活者

3月の「生活自由度」は64.9点で、過去最高値を更新。 「不安」は残るが、「行動の抑制」は緩む

2023.03.22
コロナ禍と生活者

2月の「生活自由度」は63.4点で、前月並みの高い水準に。 「不安」や「行動の抑制」も前月と同程度

2023.02.21
コロナ禍と生活者

12月の「生活自由度」は62.1点と微減に転じる。 「不安」は和らぐも、「行動の抑制」はやや強まる

2022.12.21
コロナ禍と生活者

11月の「生活自由度」は62.9点と微増ながら3か月連続で増加。「不安」は残りつつも、「行動の抑制」は引き続き緩む

2022.11.22
コロナ禍と生活者

10月の「生活自由度」は62.6点と2か月連続で増加。「不安」はまだ残る中、「行動の抑制」は引き続き緩む

2022.10.24
コロナ禍と生活者

9月の「生活自由度」は60.2点に微増し、2か月ぶりの60点台に。「不安」も「行動の抑制」も緩む

2022.09.21
コロナ禍と生活者

8月の「生活自由度」は58.5点で、4か月ぶりに50点台に低下。「行動の抑制」が再び強まる

2022.08.24
コロナ禍と生活者

7月の「生活自由度」は62.6点で、60点台を3か月連続で維持。「行動の抑制」が引き続き緩む

2022.07.21
コロナ禍と生活者

6月の「生活自由度」は調査開始以来の最高値、63.5点に。 「行動の抑制」が引き続き緩む

2022.06.21
コロナ禍と生活者

5月の「生活自由度」は2か月連続で上昇し、60.9点に。「不安」も「行動の抑制」も引き続き緩む

2022.05.24
コロナ禍と生活者

コロナ禍2年を経て、「コロナ禍が収束しても現在の生活を維持したい」が昨年より5.2pt増の61.5%に。

2022.05.17
コロナ禍と生活者

4月の「生活自由度」は59.9点で、3か月ぶりに上昇。 「不安」も「行動の抑制」も緩む

2022.04.20

もっと読み込む

その他の研究をキーワードから探す