コロナ禍と生活者

コロナ禍における生活者の暮らしや価値観の変化をお伝えします。

2022年7月 新型コロナウイルスに関する生活者調査

7月の「生活自由度」は62.6点で、60点台を3か月連続で維持。「行動の抑制」が引き続き緩む

博報堂生活総合研究所は2022年7月、新型コロナウイルスが流行している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施しました(調査期間は7月1〜4日、対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名。調査概要はPDFの4ページ参照)。

【調査前の状況】6月の新規感染者数は月初から減少傾向を続け、全国で1日1万人、東京都で1千人を下回る日もみられるようになりました。感染の沈静化傾向を受け、インバウンドの受け入れ再開や、旅行費用を支援する「県民割」の地域拡大方針が発表されるなど、政府も社会活動の活性化に動き始めました。ところが6月末になると感染者数は下げ止まり、増加に転じました。記録的に短い6月中の梅雨明けと猛暑、及び物価高の報道に加え、再びコロナ感染の拡大の兆しが見え始めた段階での調査です。

新型コロナウイルス影響下での「生活自由度」

暮らしの自由度について感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在は何点くらいかをきいたところ、2022年7月は62.6点となりました。先月からは0.9pt減となりましたが、60点台を3か月連続で維持しています。前年同月との比較では6.8pt増となっています。

※調査では小数第2位まで集計していますが、本稿は小数第1位まで(小数第2位を四捨五入)を表示しているため、点数差は見た目の数値と異なる場合があリます。

 

新型コロナウイルス影響下での意識・行動

【不安度】は前月と比べて大きな変化はみられません。増加では「経済の停滞(75.8%、2.5pt増)、減少では「自分や家族の健康」(58.8%、2.4pt減)などです。【行動の抑制度】も前月から大きな変化はみられません。「旅行・レジャー」(60.3%、3.3pt減)が目立つ程度です。【行動の実施度】では、前月と比べて「人が密集しない屋外でのレジャー」(38.8%、5.2pt減)、「インターネット通販や出前の利用」(34.7%、4.4pt減)、「テレワーク」(有職者のみ、23.4%、3.7pt減)など、感染リスク回避を意識した行動の減少が目立っています。

 

詳しくは、こちらのPDFをご覧ください。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

この記事をシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
コロナ禍と生活者

3月の「生活自由度」は64.9点で、過去最高値を更新。 「不安」は残るが、「行動の抑制」は緩む

2023.03.22
コロナ禍と生活者

2月の「生活自由度」は63.4点で、前月並みの高い水準に。 「不安」や「行動の抑制」も前月と同程度

2023.02.21
コロナ禍と生活者

1月の「生活自由度」は63.7点の過去最高値に。 「不安」と「行動の抑制」に大きな増減はみられない

2023.01.25
コロナ禍と生活者

12月の「生活自由度」は62.1点と微減に転じる。 「不安」は和らぐも、「行動の抑制」はやや強まる

2022.12.21
コロナ禍と生活者

11月の「生活自由度」は62.9点と微増ながら3か月連続で増加。「不安」は残りつつも、「行動の抑制」は引き続き緩む

2022.11.22
コロナ禍と生活者

10月の「生活自由度」は62.6点と2か月連続で増加。「不安」はまだ残る中、「行動の抑制」は引き続き緩む

2022.10.24
コロナ禍と生活者

9月の「生活自由度」は60.2点に微増し、2か月ぶりの60点台に。「不安」も「行動の抑制」も緩む

2022.09.21
コロナ禍と生活者

8月の「生活自由度」は58.5点で、4か月ぶりに50点台に低下。「行動の抑制」が再び強まる

2022.08.24
コロナ禍と生活者

6月の「生活自由度」は調査開始以来の最高値、63.5点に。 「行動の抑制」が引き続き緩む

2022.06.21
コロナ禍と生活者

5月の「生活自由度」は2か月連続で上昇し、60.9点に。「不安」も「行動の抑制」も引き続き緩む

2022.05.24
コロナ禍と生活者

コロナ禍2年を経て、「コロナ禍が収束しても現在の生活を維持したい」が昨年より5.2pt増の61.5%に。

2022.05.17
コロナ禍と生活者

4月の「生活自由度」は59.9点で、3か月ぶりに上昇。 「不安」も「行動の抑制」も緩む

2022.04.20

もっと読み込む

その他の研究をキーワードから探す