ボーダーラインはどこだ
2026.07.30
Big Data明確に引かれた境界線(ボーダーライン)は、異論反論含め様々な発想を誘発します。年齢を1歳刻みで分析できるビッグデータは、そんな境界線探しにうってつけです。調査対象者の数に比例してコストが上がってしまう従来のアンケート調査では、年齢の分析軸は10代、20代といった大まかな括りにならざるを得ませんでした。
しかし、ビッグデータ分析の場合は大量の、予め記録された生活者のデータを低コストで分析できます。そのため、国勢調査の人口ピラミッドのような1歳刻みの分析で、 前後で状況が変わる境目の年齢を特定することも可能なのです。例えば、SmartNewsの2019年の美容カテゴリーPVランキングでは年齢が上がるほど 「ショートヘア」を含む記事がランクインしていき、特に47歳ぐらいから一気に関心が高まっていました。逆に言えば髪質の変化でロングヘアの維持が難しくなる境目が47歳なのです。
また、Ajay Kalia氏が2015年に行ったSpotifyの視聴データ分析(※)では、年齢ごとに視聴 アーティストのランキングを分析し、新しい流行りの音楽をとうとう聞かなくなるボーダーラインは33歳だと結論づけています。同様の分析は、時間や気温、身長体重など量的な指標で広く行うことができます。
(※) “Music was better back then”: When do we stop keeping up with popular music? https://skynetandebert.com/2015/04/22/music-was-better-back-then-when-do-we stop-keeping-up-with-popular-music

「生活者発想の手口」とは?
近年、社会と生活のデジタル化が進むなかで「生活者発想」を実践するには、Long Data / Thick Data / Big Dataという3つの生活者データをもとにした生活者洞察が有効です。本コーナーではそれぞれのデータを活用した手口をご紹介していきます。
Big Dataを用いた手口:
デジタル空間上のビッグデータを活用して行動観察(エスノグラフィ)の視点で生活者の実態を読み解きます。