インタビューから読む
未来の時間意識
生活者インタビュー
吉田 ゆきのさん
フリーランスウェディングプランナー

30歳女性。大学卒業後、鉄鋼メーカーに勤務。2年後に離職し、軽井沢のウェディング会社に入社するため現地に移住。その後、都内のウェディングプロデュース会社に勤めた後、26歳のときフリーランスに。

非効率な時間の使い方は、
自己肯定感を低くする。

ウェディングという仕事上、土日に集中して稼働することが多く、平日の予定にばらつきがあります。午前中、ダラダラと過ごしてしまう日もあるため、お花の勉強と生活習慣改善も兼ねて、現在は週に2回ほど、朝5時から7時まで生花市場でも働いています。昼頃から稼働すると、社会から置いてけぼりになっているような感覚を覚えて、自己肯定感が低くなってしまうんです。自分で時間をコントロールできているか否かが、自己肯定感の高低にかかわってくるので、朝から自分がある程度計画した通りに過ごせれば、とても肯定感が高くなります。

自分の時間が侵食されないために。

仕事とプライベートの区切りは、ほとんどないです。フリーになった直後は、会社勤め時代の感覚が残っていたので、始業と終業の区切りがあったような気がします。そういう時間感覚で1日を過ごしたいという気持ちも強かったですね。好きなときに好きなことが好きなだけできるフリーランスの特質に慣れていくうちに、区切りの感覚が薄れていきました。自由な一方で、誰も時間を管理してくれないので、全部自分で責任を持たなければいけない……表裏一体だなって思います。
ウェディングプランナーの仕事は、 経費の計算やタクシーの手配など自分でなくてもできる仕事が、意外とあります。キャリアを積んで、人にお願いできるようになると、自分の時間をさらに有効的に使えるようになり、気が楽になっていきました。ただ、お客さまのスケジュールに合わせなければいけません。お客さまにもよりますが、四六時中、際限なく連絡をされる方もいますから、ときには自分の時間が侵食されている感じもします。ある一組に過度に時間をかけてしまうと、ほかのお客さまに影響が出てしまいますから、電話やLINEなどコミュニケーションツールを使い分けて、自分の時間や気持ちと照らし合わせながらキャッチボールをしていますね。

カフェに行く感覚で、東京→軽井沢へ。

以前、軽井沢に住んでいたこともあり、カフェに行くような感覚で、軽井沢に移動して仕事をします。「東京は天気が悪いし……そういえば軽井沢は紅葉の季節だな」って思ったら行ってしまう感じですね。東京にいると人が多いので、目に入る人たちがいろいろな時間軸で動いていることが気になってしまうけど、軽井沢ではそれはあまり感じない。ゆったりし過ぎているので、たまに仕事の感覚がちょっとスローになってしまうこともあるのですが、「都会とは違う時間の流れ方がある」ことを知るのは、すごく大切なことだと思うんです。場所によって気分も変わりますし、海外旅行に行っても、できるのであれば仕事はしますね。

“稼ぎたい”よりも、
自分の“時間をつくりたい”。

仕事上のロールモデルは、特にいません。上の世代の人たちをみていると、どこか無理をしてるような気がして……。仕事に対して常に100%で、子育てをしながらでも、仕事は一切手を抜かないというタイプも少なくなかった。もちろん、私も仕事は100%で臨みますが、それがすべてにはなりたくない。

結婚などライフステージの変化によって、自由を奪われたときに、どうなるかはなかなか想像がつかないです。嫌だって思うでしょうね。でも、稼ぎたいとか、有名になりたいとか、社長になりたいっていう気持ちがあるわけでもない。もっともっと自分の時間をきちんとつくりたい気持ちの方が強いです。

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