博報堂生活総合研究所 みらい博2024 ひとりマグマ 「個」の時代の新・幸福論 博報堂生活総合研究所 みらい博2024 ひとりマグマ 「個」の時代の新・幸福論

生活者インタビュー

1万日誕生日、 ひとりで 過ごしました。

自分を愛でるアニバーサリーさん

自分を愛でるアニバーサリーさん

(27歳)

神奈川県在住。会社員。ひとり暮らし。趣味はテニスを定期的に。クラシックバレエも再開。昔やっていたフィギュアスケートもひとりで見に行く。

「ひとり」には、企画力が必要

27歳4か月は、生まれてから1万日目! それに気づいて「1万日誕生日に自分のために1万円を使う」ことを企画しました。有休を取って、豪華なアフタヌーンティーと水陸両用バスに乗って、ひとりでツアーをしたんです。来年1年頑張るために温泉リゾート施設にも行きます。4月を起点にして、3月31日とかに「1年間お疲れ様」という感覚でマッサージやサウナのあるスパとかリトリートにひとりで行くことにしています。「今年頑張ったな」とゆっくり振り返り、「じゃあ次の1年どういうことを主に頑張ろうかな」とゆるゆると考えられるんですよね。 それから、普段はたまたま出かけた場所で、空き時間があったりしたときに、そこで何か面白いもの(展覧会とか映画とか)があれば、ひとり行動をしています。

ひとり行動ができる人は、「企画力がある人」だと思いますね。自由にしていられる時間の企画力。時間のデザイン力かもしれない。企画力を持つには、アンテナを張っていないと無理です。アンテナがあって、外部からのインプットが定期的にあるから、企画のネタや引き出しができる。それを常に持っていないと。

1万日誕生日に乗った水陸両用バス

原動力は「今しかできないことをやろう」

私は「好奇心」と「後悔したくない」気持ちが強いんだと思います。大学が関西だったから「じゃあ関西を満喫してやろう」と思っていました。今のひとり暮らしも、そこに住めるのも限られた年月だし、その年とかそのときにできることってやっぱり限られてる。この生活を謳歌してやろうと思い、食べたいもの、見たいことがあればひとりで行きます。その思いがまず原動力。後悔したくないという思いもあります。ひとりで行く寂しさと天秤にかけたとき、「行きたい、食べたい」が勝たないとひとりでは行かないですよね。

ひとりだと、思うがままに動ける

ひとりだと、「やっぱあっちも行ってみよう」「もういいや、早く帰ろう」とかできますよね。友だちと一緒だとお互いのここ行きたいに合わせたり、「大丈夫かな。楽しめてるかな」と気にしてしまうんですが、ひとりだとそれが必要ないんです。複数の友だちと行く旅行が楽しいところももちろんあるので一長一短なのですが。

1万日誕生日を祝ったアフタヌーンティー

ひとりのときこそ、自分を大事にしたい

ひとりでコンビニでごはんを買うときに、ちょっと高くてもいいお弁当にしてみるとか。食事でも、ちょっとした近くのご飯屋さんに行ってみたりします。ひとりのときだからこそ、何か自分を大事にしたいっていうところはあるかもしれません。

「仕事で何か頑張った」とか「1万日だ」とか、そこで奮発するのも、そのひとつかと思います。