生活者インタビュー
ひとり時間を仕組み化したくて、 ネットに つながらないスマホ 持ってます
深く自分に入り込むさん
(29歳)
東京都在住。IT系企業勤務。男友だちとシェアハウスで暮らす。趣味はシーシャとサウナ。最近は生け花でリラックスすることにはまっている。学生時代にひとりで日本一周と世界一周を経験し、今の時点でやりたいことはほぼ制覇。将来の夢は無人島を買うこと。
Excelシートで人生アップデート
土日の朝は、人間関係・仕事・今後のキャリアについて自作のExcelシートに書き出し、3~4時間かけてひとりで振り返りをしています。「ひとつのコミュニティにいつづけなければならない」と思うのは辛いので、新しい環境、新しい人との出会いをちゃんとつくれているかを確認したいです。この習慣のきっかけは、大学時代にひとりで日本一周・世界一周をした際に、「人間は環境に依存する」と感じたこと。常に自分の環境をアップデートして、たくさんの気づきを得ていたいです。
また高校で転校を経験し、文化観・歴史観が違い、そのギャップが面白かったです。環境を変えたら新しい体験ができると思うようになりました。しかし、意識だけが高くなっていると、気づいたら孤独になってしまうと思います。だから、関係性社会のなかで生きることを大事にしています。関係性社会のなかで、自分が実現したいこと、金銭的な目標、ビジョンを達成すべきだと考えています。これまでかかわった人を大事にしながら、環境や人間関係をアップデートして、固定概念に染まらないフレッシュな考えを持っていたいです。
「ひとり」の定義は、ノイズがない状態
デジタルから離れていると、五感が研ぎ澄まされて、感性が豊かになる気がします。「花ってこんなにきれいなんだ」「山のなかは静かだな」といったことや、自分の知らない思考に気づくことができる。可能な限りそういう時間を増やした方が、自分の人生に深みが出る気がします。
ひとりの時間は、ひとつのことに注意を向けられる時間。今興味があるのは「ひとりディズニー」です。同じ行動でも、ふたりでやる方が好きなのか、ひとりでやる方が好きなのかをわかっている方がいいので、普通は誰かとする行動を、あえてひとりでやってみることもあります。
孤独な時間を仕組み化する
SIMが入っていない2台目のスマホを持っていて、それには音楽アプリとSuicaだけを入れています。このデジタル乖離用のスマホだけを持って公園に行くことで、ネットやSNSから切り離された時間を過ごすことができます。
なにかとInstagramで発信したくなるタイプなので、アプリを削除して、発信するときだけ毎回インストールするようにしています。誰かとSNSのアカウントを交換するときも、スマホを触らなくていいように、SNS交換用のICカードをつくって読み取ってもらっているんです。僕も人間なので完璧にできるわけではないのですが、物理的にデジタルから解放される時間を実現したいです。