–日経クロストレンド(58)連載–
“40代おじさん”は「イヤな人」から「取っつきづらい人」へ 最新調査で判明
こちらは「日経クロストレンド」からの転載記事です。
40代おじさんである筆者が、40代おじさんの変化をデータを基に追う。今回は、博報堂生活総合研究所の長期時系列調査「生活定点」の2020年、22年に続き、24年の最新調査データから最新のおじさん像を明らかにする。コロナ禍を経て22年に激変した意識はさらに変わったのか、変わらなかったのか――。6つのキーワードで解き明かしていく。
「40代に達することで自分の強みや弱みが明確になり、どのように生きるかを真剣に考えるようになる」
40代おじさんならみんな大好き『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である漫画家・荒木飛呂彦先生は、以前インタビューでそうおっしゃっていました。
失われた30年のあおりをもろに受けながら、私生活でも仕事でも、酸いも甘いもそれなりに経験してようやくたどり着いた40代。「ブリはいい 生きてるだけで 出世する」というサラリーマン川柳が心に突き刺さる40代。やりたいこと、やってみたいことはあるけれど自分にできることできないことも見えてしまった、そんな私たち40代。
青かった20代、30代の経験を棚卸しして、自分の強み弱みを改めて把握することは、人生の後半戦をどう生き抜くか考える上で必須のステップでしょう。
40代おじさんの強み弱みを明確にするヒントに、果たしてなるのかならないのか?
博報堂生活総合研究所(以下、生活総研)が1992年から隔年で実施し、生活者の意識や行動を幅広く聴取する長期時系列調査「生活定点」、その最新の調査結果を2024年10月に公開しました(32年間、約1400項目におよぶデータは以下リンクからご覧ください)。
40代おじさん、最新の「6つの特徴」
まずは、調査結果に見る40代おじさんの特徴について、前々回の2020年から前回の2022年にかけての変遷を振り返ってみます。
2020年
許さない、闘わない、燃えない、
連(つる)まない、直さない、人情派、庶民派
2022年
律する、愛する、高める、縛られない、
庶民派、アクティブ派 、アナログ派
と、まさかの劇的なキャラ変を見せ「いい人」化の兆しがうかがえたのが2年前。そして今回、最新の調査結果から特徴を挙げると、
→続きは「日経クロストレンド」のページからご覧ください。
<日経クロストレンド「30年のデータで解析! 生活者の変化潮流」>
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第42回ーー年齢に代わる「2つのモノサシ」を発見 「消齢化」最新研究
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