IoT化したモノによって人々の行動が可視化すると、
他の人のリアルタイムな行動をみて乗り遅れまいと行動する生活者が増える。
「所有の横並び」から「行動の横並び」へ
IoT化したモノによって人々の行動が可視化すると、
他の人のリアルタイムな行動をみて乗り遅れまいと行動する生活者が増える。
「所有の横並び」から「行動の横並び」へ
人間の群れ(swarm)の実際の行動データや意見データを集合知として活用することを目指しているAI。先行研究では、個々人ではなく群れ全体が動いている方向を見ることで、金融市場などの予測精度を上げることに成功している。
Courtesy : UNANIMOUS AI例えば、こたつを片付けたり、大型連休の行楽情報を収集したり、時節にまつわるあらゆる物事について「5割を超える人が実施した」ことが通知され、出遅れ、ぐうたらを防止できる。
毎年同じ時期に何となく衣替えするのではなく、桜前線のように、長袖からTシャツへ移行する人が増えていく前線に従って、衣替えするようになる。
同じ商品を同じ時期に買った人がわかり、その人たちの買い替えどきが共有される。「まだ使えるのでは?」「うちだけ壊れるのが早いのでは?」がなくなり、確信をもって買い替えができる。
お酒、煙草、アイドルの追っかけ、ずるずる続けてしまっている趣味など、次々とやめていく同志たちにならって、自分のやめどきを決められる。
かたくなに自分ルールを守り、あえてタイミングを合わせない。例えば、99%の人がエアコンを使用するまで我慢して、自慢したり、変わり者ぶる人も現れる。
バイタルデータによって人の感情が可視化されると、
集まる人々の感情をみて自分もそこに加わろうとする生活者が増える。
「体験の横並び」から「感情の横並び」へ
世界各地で起きているデモや社会運動を参照することができる地図。どのエリアでどのようなことに怒り、運動する集団が存在するか、可視化されている。
Courtesy : CrowdVoice「イライラしたことがあるとここに行く」など、場所と人の感情が紐づく。怒りを発散するのにふさわしい公園には夜な夜な人が集まり、池に石を投げるなどして、思い思いに発散する。
気分を同じくする人たちだけが見られる投稿やコンテンツ。悲しい気分の人だけに表示される投稿や、しあわせ気分の人だけがアクセスできるショッピングサイトなどがつくられる。
渋滞情報だけではなく、怒りの感情に満ちて煽り運転が懸念される道を避けたり、しあわせな感情に包まれている道を選んで運転することができるようになる。
映画、音楽、本などのコンテンツに、生活者がどのぐらい感情を揺さぶられたか、リアルな感情データ指標でヒットチャートができる。
リアルタイムに世界の王女様の感情を共有し、王女様気分に浸ったり、創作活動の参考にできる。何をしているのか詳細はわからないけれど、次々と感情が伝わってきて、「一体何が起きているの?」と妄想もふくらむ。
個々人の強い熱量を可視化する環境が整うと、
無名でも極端な強い個性や意志があれば追従する生活者が増える。
「分布の中央」から「分布の両端」へ
自分を実験台にしながら遺伝子実験や電子回路の埋め込みなどの実験や臨床試験を行い、その結果を発信している人たち。「世界初のサイボーグ」として著名なNEIL HARBISSONは、色を認識して音に変換するアンテナを頭蓋骨に埋め込み、骨伝導を利用して聞くことで色覚異常を補っている。現在は財団を設立し、人間のサイボーグ化を推進している。
Courtesy : Cyborg Arts Limited極端な活動をしている人を、様々な行動データから発見するサービス。自分好みの圧倒的な熱量を探し出し、チェックできる。
たとえ子どもであっても、知恵、熱のある人は準拠の対象に。大学で教鞭を執る子どもや、音楽・芸術・文学、ビジネス、政治などの世界に進出していく子どもが現れる。
「一週間お試しサイボーグキット」などの、取り外し可能なキットが発売される。異端すぎてなかなかマネできないサイボーグ生活も、気軽に試せるように。
100歳でも歌って踊れて、かつ長年の人生経験から知見も豊富なおじいちゃんがアイドル化。高齢化社会のなか、70~80歳代から絶大な支持を誇るトレンドセッターに。
多くの人から慕われ、崇拝される異端者は、なかなかやめられない。そのため、わざわざ公式な卒業式を開き、後継者を指名する人も現れる。
さらなる情報爆発で選択疲れが増えると、
こだわりのないことの選択をシステムにお任せする生活者が増える。
「自己判断」から「他者判断」へ
AIとスタイリストがファッションの流行など全体の傾向と利用者の好みをふまえて、スタイリングした服を配送してくれるサービス。服のコーディネートの手間を省いてくれるうえに、気に入らなかった服は返送することで、さらに精度を向上させることができる。
Courtesy : STITCH FIX近所の各家庭の献立が閲覧でき、同じメニューに乗っかると、食材が共同購入・配達される。乗っかる人が多いほど、食材費は安くなり、献立を人まかせにすることで、心にも時間にも大きな余裕が生まれる。
自分の将来を他人にまかせたい人専門の学校。職業ごとに、能力や平均給与、1日の過ごし方を集計したデータがあり、「この学科に進んだら進路、人生はこうなる」というゴールから逆算して、学科を選んでくれる。
ヒット、注目度といった関心の高さではなくて、その逆に無関心な人の量を可視化。季節ごとの大きなイベント開催時に、興味のない層に向けたイベントも多く開催されるようになる。
自分のデータを搭載したAIを、会議やお見合い、同窓会などに派遣。AI同士が会話をして、ものごとを進めていくようになる。
考えて、決めることの手間を大幅に省き、丸々おまかせできてしまう商品・サービスを表彰する賞が設けられ、面倒臭がりマーケットがより一層活性化する。
行動や意識のデータが時代を超えて蓄積されると、
既にこの世には存在しない過去の人に準拠する生活者が増える。
「タイムライン」から「アーカイブ」へ
脳の情報を永久に保存するためのプロジェクト。人の特徴、個性、記憶、感情、信条、態度、価値観などの集積やSNSなど、プラットフォーマーが保有するすべての情報をもとにマインドファイルを作成し、それらの情報から意識を蘇らせる「マインドクローン」をつくることを目指している。
Courtesy : Terasem Movement Foundation,Max Aguilera.Hellweg故人のAIだけを集めたコンサルタント会社。個別の案件について、アインシュタインや坂本龍馬など、過去の偉人の視点でソリューションを提案できるようになる。
歴史の授業は、その当事者本人に教えてもらえるようになる。出来事だけでなく、当事者の思いも学べ、より深く感情移入でき、覚えやすくなる。
歴代の家族の記憶と思考パターンをトレースしたAIにより、十世代前までの家族と会話ができる。いろいろ相談できて頼りになる一方で、口出しも多いので、結婚や自宅購入などの一大イベントの際に喧嘩になることも。
故人の思考・スタイルを分析し、AIを活用して続編・新作を制作する「故ンテンツ」時代が到来し、創作活動から寿命という概念が消える。
ご意見番と呼ばれた人たちが死後も意見し続けるため、コメンテーター市場が飽和する。現役・故人コメンテーター間で、言い争いが起こる。
自分自身のデータが365日測定され続けると、
自分の過去の行動傾向が可視化され自分自身に準拠する生活者が増える。
「C to C」から「Me to Me」へ
これまで自分が付きあってきた恋人の容姿、性格の特徴などを蓄積して、最適化・最高化したバーチャル彼女を、究極の彼女として生活する人が現れる。
自分でも気づいていない「この料理を食べたときに良い仕事ができている」「この服装のときに異性からの反応が良い」など、様々な傾向が可視化。占いに代わり、それに沿って、自分のルーチンを決める人が増えていく。
蓄積した健康データから、「このままだと風邪をひきます」など、体調の行く末を教えてくれるので、予報に従って注意して過ごせるようになる。
落ち込んだ際に、過去の自分のデータから、高揚する照明・匂い・音楽などで環境を整えてあやしてくれる。かまってちゃんも、自分の機嫌は自分で取れるように。
自分の過去をずっと参照していると、毎日が似通ってくる。脱マンネリ生活を送るために、思いもよらぬハプニングやサプライズを生活に組み込んでくれるサービスが生まれる。