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生活動力2011 
動の成熟 —楽しさ先進国をめざして—

発行日:2010/12/15
価格:絶版

概要

成熟社会に入ったといわれて久しい日本。国民の平均年齢は世界最年長の45歳を超え、経済的にもバブル崩壊以降は「失われた20年」が続いています。しかし、いつまでも「失われ」続けるわけにはいきません。いま、求められているのは、過去からの「成長」に囚われず、「成熟」を前提にした新しい未来像を描くことだと考えます。
2010年5月に実施した「生活定点」調査の時系列データでも、 「身の回りの楽しいことが多い」39.6%が、「身の回りにいやなこと・腹のたつことが多い」39.2%を初めて逆転するなど、これまで悪化していた人々の生活気分が、下げ止まる傾向にありました。生活者は冷静に「成熟」を受け止め、日々の暮らしの中から、能動的に楽しさを見出そうとしています。モノやサービスで生活を拡張した成長時代とは異なり、日々の行動を通じて生活の質を深める、成熟時代ならではの発酵型の暮らしが生まれようとしています。こうした人々の主体的かつ動的な行為から生まれる新しい生活像を、「動の成熟」と名付けました。いわば、生活者発想で考えた日本型成熟モデルです。
今後は、企業や商品が発揮する楽しさの生産力──《楽産力》が価値軸となっていきます。本書では、「動の成熟」という生活の未来形をご紹介するとともに、社会に楽しさの生産を実現していくための手掛かりを提言しています。

目次

序 求められる日本型成熟モデル

総論 「動の成熟」の時代へ

各論 日本の熟し方を洞察する
[構造編] 成熟を支える生活浮力
[胎動編] 成熟を楽しむ+−×÷
[意識編] 成熟を彩る多元化欲求

提言 楽しさ先進国をめざして

結 「楽しさ」を「動」のキードライバーに

登録情報

サイズ:221×285
ページ数:104
料金:絶版
著者:博報堂生活総合研究所
発行所:株式会社博報堂
発行日:2010/12/15