1月の消費意欲指数
消費意欲指数は1月における過去5年の最高値に。 コロナ禍の影響は限定的で、消費意向は多くのカテゴリーで前年比増
2022年1月の消費意欲指数は51.4点。前月比-4.7ptと低下し、前年比は+2.8ptの上昇となりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
1月のポイント
POINT
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コロナ禍の影響は限定的で、1月らしい消費意欲に
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- クリスマスや年末年始後の1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比-4.7ptと低下しましたが、前年比は+2.8ptの上昇で、過去5年間の1月で比較すると、最も高い指数となりました。
- 消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答は減少(21年12月639件→22年1月442件)、ネガティブな回答は増加(21年12月661件→22年1月830件)しましたが、前年と比べると、ポジティブな回答は増加し(21年1月317件→22年1月442件)、ネガティブな回答は減少しています(21年1月970件→22年1月830件)。
- 具体的には、前年と比べてポジティブな回答は、「(新年・正月など)季節的な出費 (21年1月80件→22年1月137件) 」や「福袋・初売り・セールがある (21年1月81件→22年1月120件) 」などが増えており、ネガティブな回答では、「(コロナ禍で収入減など)金銭的な理由での節約・我慢 (21年1月266件→22年1月184件) 」が減っています。
- コロナ禍に関連した回答は、11月以降減少していた消費にネガティブな回答が再び増加しました(11月118件→12月60件→1月93件)。ネガティブな回答は、オミクロン株による不安感が主で、外出や買い物を控えるような回答は増えておらず(12月21件→1月16件)、コロナ禍の消費への影響は限定的なようです。また、前年と比べると「コロナ禍で外出できない(21年1月124件→22年1月16件)」などのネガティブな回答が大幅に減少しています(21年1月253件→22年1月93件)。オミクロン株の出現等により、新型コロナへの警戒感は再び高まりつつも、感染が急拡大した前年1月と比べてコロナ禍の消費への影響はやわらぎ、本来の1月らしい消費意欲が期待できそうです。
POINT
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消費意向は、多くのカテゴリーで前月比減も、前年比では増加
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- 「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人の割合は30.0%で、前月比は-12.1ptの低下、前年比は+3.3pの上昇と、消費意欲指数と同様の動きをみせています。
- カテゴリー別の消費意向は、前月と比べて16カテゴリー中11カテゴリーが20件以上減っていますが、前年と比べると「ファッション」「食品」「外食」「旅行」など16カテゴリー中11カテゴリーが20件以上増えており、前年1月と比べると、多くのカテゴリーで消費意向が高まっていることがうかがえます。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |