1月の消費意欲指数
1月の消費意欲指数は、年末の行事やセールの前倒しなどの影響で前月比大幅減。食・衣を中心に多くのカテゴリーで消費意向低下
2026年1月の消費意欲指数は48.1点。前月比では-4.8ptと大きく低下し、前年比でも-1.7ptと低下しました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
1月のポイント
POINT
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引き締め意識の影響で消費意欲は前月比大幅減。ブラックフライデーの影響も
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- クリスマスや年末を終えた1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比で-4.8ptと大きく低下し、前年比でも-1.7ptと低下しています。
- 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(12月597件→1月448件)は大きく減少し、ネガティブな回答(12月694件→1月819件)は大きく増加しました。具体的には、ポジティブな回答で、「セールがある・安売り・福袋(12月42件→1月135件)」が大きく増加した一方で、「(クリスマス・年末年始など)季節的な意欲向上(12月313件→1月149件)」が大きく減少し、「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(12月79件→1月26件)」 も減少しています。
- ネガティブな回答では、「今月までに多く使ったのでセーブ(12月46件→1月105件)」「欲しいものがない・意欲がない(12月305件→1月380件)」 が増加しました。
- 前年と比べると、消費にポジティブな回答(25年1月438件→26年1月448件)、ネガティブな回答(25年1月819件→26年1月819件)はともに横ばいとなっています。具体的には、ポジティブな回答で、「セールがある・安売り・福袋(25年1月94件→26年1月135件)が増加し、「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(25年1月50件→26年1月26件)」が減少しています。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(25年1月351件→26年1月380件)」が増加しています。また、「物価高・値上げ・円安」は、前月比、前年比ともに減少しており、直近1年の最低値となりました(25年1月91件→25年12月91件→26年1月76件) 。
- 初売りや福袋などへの意欲はあるものの、欲しいものがないという意見も高まっています。そのため、クリスマスや年末の反動に加えて、ブラックフライデーなどセール期間の前倒しにより、前月と比べて控えめな消費意欲となることが予想されます。
POINT
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消費意向は、食・衣関連など多くのカテゴリーで前月比減
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- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は30.1%で、前月比で-7.8ptと大きく低下し、前年比でも-0.8ptとやや低下しました。
- 16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「食品」「外食」「ファッション」など、10カテゴリーが20件以上減少しています。前年比では「旅行」「日用品」「飲料」「化粧品」 が20件以上減少しました。年末に意向が高まった食やファッションを中心に、例年通り、前月に比べて多くのカテゴリーで消費意向が落ち着く月となりそうです。
ニュース・リリース資料
調査概要
| 調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
|---|---|
| 調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
| 調査方法: | インターネット調査 |
| 調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
| 調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
| サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |
調査データについて
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 調査データをご希望の方は「お問い合わせ」からご連絡ください。