8月の消費意欲指数
消費意欲指数は、8月としては過去最低値で初めて50点割れ。
「8月は暑いから出かけたくない」という声が大幅増加。
8月の消費意欲指数は49.5点。前月比-0.1ポイントで横ばい。前年同月比は-0.8ポイントで、8月としては過去最低値となり初めて50点を下回る結果となっています。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
8月のポイント
POINT
1
猛暑の影響で、8月は消費意欲が高まる時期ではなくなってきている
1
- 夏休みやお盆がある8月は、2014年までは消費意欲が高まる傾向にありました。しかし、昨年からは消費意欲が伸び悩むようなり、今年はついに50点割れで8月としては過去最低値となりました。
- 消費意欲の理由(自由回答)を見ると「8月は暑いから外に出かけたくない」という声が大幅に増加(14年8月61件→15年8月71件→16年8月120件)。猛暑、酷暑の夏が定着し、熱中症のニュースが日々流れるなか、「暑さへの用心」が消費意欲に影を落としています。
POINT
2
旅行やレジャーなどのコト消費には期待も
2
- 一方、ポジティブな理由を見てみると、「夏のレジャーに行きたい」「夏のイベントに参加したい」などの声は前年と比べて増加(15年8月58件→16年8月85件)。「8月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という質問でも、旅行やレジャーと答える人は増えています。消費意欲は伸び悩んでいるものの、夏らしいコト消費には期待できるかもしれません。
POINT
3
英EU離脱もわずかに影響か
3
- また、今月は自由回答に「世界情勢が不安定なので」「円高と株価低迷で購買意欲が低下」など経済状況を不安視する声が増加(15年8月7件→16年8月26件)。調査時期の直前にイギリスのEU離脱が報道され景気の先行きに不透明感が増したことも、今回の結果に影響を与えていそうです。
(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
---|---|
調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |