第一弾 「平成の消費観・消費行動に影響を与えたもの」編
「消費1万人調査」調査結果を発表
“スマホ”の影響が大きい若年層、
“社会・経済”の影響が大きい中高年層
博報堂生活総合研究所はこのたび、「消費1万人調査」を行いました。この調査では、全国の15~69歳の男女1万人に、買い物・消費に関する価値観や行動について聴取しています。個人間取引や中古品売買の増加、所有せずに定額で利用するサービスの登場など、生活者をとりまく消費環境が大きく変化するなかで、生活者の買い物・消費に関する価値観や行動がどう変わったのか調査したものです。(調査概要の詳細はPDFp.4参照)
今回の発表は、第一弾「平成の消費観・消費行動に影響を与えたもの」編です(第二弾は「サービス利用実態・意向」編)。平成に登場した商品・サービス・政策・流行などを生活者に提示し、「自身の買い物や消費、お金のやりくりに対する考え方・行動に大きな影響を与えたと思う」と回答したものについて、調査結果をお伝えいたします。
【全体の特徴】
1位「携帯電話・スマートフォン」
2位「インターネット通販」
3位「パソコン」
- 全体ランキングの1位は、2位以下に約9ptの差をあけて「携帯電話・スマートフォン」となりました。
- 1位「携帯電話・スマートフォン」2位「インターネット通販」4位「100円均一ショップ」については、男女すべての年代で10位以内。6位「電子マネー」7位「ファストファッション」についても幅広い性年代で10位以内となりました。
【年代別の特徴】
“スマホ”の影響が大きい若年層、“社会・経済”の影響が大きい中高年層
- 30代以下では「SNS」「フリマアプリ」が上位にランクイン。10代(15~19歳)では「無料で利用できる音楽・動画・写真などのアプリ・サービス」「インフルエンサー」も10位以内と、スマートフォンの影響の大きさがうかがえます。
- 40代以上では「消費税増税」「消費税導入」「阪神淡路大震災・東日本大震災」が上位となり、若い世代に比べて社会・経済からの影響を大きく受けているようです。
【男女別の特徴】
“便利さ”の影響が大きい男性、“お得さ”の影響が大きい女性
- 男女差の大きい項目に着目すると、男性では「パソコン(男性2位:39.3%、女性5位:32.5%)」「コンビニエンスストア(男性6位:20.6%、女性15位:16.1%)」など、便利な買い物を実現したものに票が集まりました。
- 女性では「100円均一ショップ(男性4位:31.5%、女性2位:39.9%)」「ファストファッション(男性7位:18.3%、女性6位:26.7%)」「フリマアプリ(男性21位:10.9%、女性12位:18.7%)」といった、安価でお得な買い物に票が集まりました。また、「断捨離(男性14位:15.2%、女性4位:33.1%)」は男性よりも20ポイント近く高い値となったほか、10~60代のすべての年代で10位以内となっています。
詳しくはこちらのPDFをご覧ください。