2月の消費意欲指数
例年以上に消費意欲の冷え込みが激しく、調査開始以来の最低値を記録。
2月の消費意欲指数は41.5点で、前月比-9.7pt、前年同月比-1.7pt。前月比大幅ダウンで過去最低値を記録しました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
2月のポイント
POINT
1
不要不急の出費を控える意識がさらに強まり、過去最低値を更新
1
- 2月は年末年始の出費の反動と大きなイベントがない月のため、1年の中でも消費意欲指数の落ち込みが大きい月ですが、年々その傾向が強まっています。2015年以降、毎年前年同月割れを続けており(15年2月44.3点→16年2月43.3点→17年2月41.5点)、前年は2012年4月の調査開始以来の最低値を記録。今年はさらにそれを1.7ポイント下回って、過去最低値を更新しました。
- 消費意欲指数の理由(自由回答)を見ても、「欲しいものがない、意欲がない」が14年から毎年増加しており(14年2月440件→15年2月498件→16年2月500件→17年2月523件)、この時期、欲しいものが思いつかないという生活者の意識が強まっている印象です。
POINT
2
年末年始以外の月における消費意欲の低減傾向が続いている
2
- 前述の通り、2017年2月は過去最低値となりましたが、2016年の消費意欲指数を振り返っても、12ヶ月中8ヶ月で前年同月を下回っています。特に2月(43.3点)、3月(45.9点)、7月(49.6点)、8月(49.5点)、11月(46.8点)の5回は、その月の過去最低値を記録しました。
- また、消費意欲指数が50点を上回った月の回数は、2013年が5回(1月:55.4点、3月:50.3点、7月:51.3点、8月:53.3点、12月:55.5点)、2014年が4回(1月:50.8点、3月:53.8点、8月:51.6点、12月:56.7点)、2015年が3回(7月:50.5点、8月:50.3点、12月:55.4点)、2016年が2回(1月:50.8点、12月:56.1点)と、年々減少し続けています。
- 2017年1月を含め、年末年始の消費意欲指数は安定して高いものの、それ以外の月については低減する傾向が続いていることがうかがえます。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |