5月の消費意欲指数
節約志向が弱まり、季節消費の意欲が高まる気配。
ただし、ゴールデンウィーク需要は今ひとつか。
5月の消費意欲指数は46.5点。前年同月比・前月比ともに+0.7ポイントで、前月に引き続き、ほぼ横ばいとなりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
5月のポイント
POINT
1
前月高まっていた節約志向が弱まり、季節消費が高まる見込み
1
- 5月の消費意欲指数は前月からほぼ横ばいですが、消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、前年同月に目立っていた「金銭的な理由で消費を控える」という声が大幅に減少(16年5月311件→17年5月238件)、前月(17年4月:262件)と比較しても減少しています。
一方、「季節的に外出、買い物機会が増えそう」などの季節消費を挙げる声は前年同月よりも増えており(16年5月166件→17年5月177件)、特に買いたいモノ・利用したいサービスにおいても、「外食」、「レジャー」、「理美容」といったコト消費や「ファッション」が前年同月よりも20件以上の増加となりました。節約志向の低下を背景に、初夏を迎えての季節消費の高まりが予想されます。 - ただし、今年のゴールデンウィークは前年ほど日取りが良くないためか、直接「ゴールデンウィークがあるから」と高い点数の理由として挙げたり、「旅行の予定がある」と答える人は前年よりも減っています。季節消費の高まりの割に消費意欲指数が前年並み(+0.7ポイント)にとどまっているのは、そのことが影響しているように思われます。
POINT
2
女性20代にとって、3~5月は消費しない期間になっている?
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- 女性20代の消費意欲指数に注目してみると、3月以降、50点付近でほとんど変動がありません(3月50.7点、4月50.0点、5月50.1点)。この傾向は、2016年の3月〜5月も同様でした(3月51.5点、4月50.8点、5月51.2点)。本来、消費の牽引層である女性20代が、この時期、季節的な消費に反応しにくくなっている要因としては、
・『将来不安のため、夏のボーナスシーズン、年末年始以外は消費を抑えている』
・『新年度を消費の節目としてあまり意識しなくなった』
・『天候不順のため(今年は3月以降もなかなか暖かくならなかった)、春物衣料への関心が薄らいでいる』
などが考えられそうです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |