9月の消費意欲指数
シルバーウィークは日程に恵まれず、
9月としては過去最低の消費意欲指数に
9月の消費意欲指数は45.5点。前月比-4.2ポイント、前年同月比-2.0ポイントと、9月としては過去最低値となりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
9月のポイント
POINT
1
シルバーウィークの恩恵なく、消費意欲は高まらず
1
- 9月は夏の季節消費やセールが終わり、消費意欲が低下する月ですが、今年は例年以上の低下を見せ、9月の消費意欲指数としては調査開始以来の最低値となりました。要因のひとつとしては、今年のシルバーウィークは3連休があるだけで、大きな消費機会とはなりにくいことが考えられます。
- 消費意欲指数の理由(OA)を見ると、季節消費への意欲を挙げる声(16年9月98件→17年9月85件)、「欲しいものや出費の予定がある」という声(16年9月140件→17件9月124件)などが減少。また、特に買いたいもの・利用したいサービスにおいても、「旅行(前年同月比-27人)」「レジャー(前年同月比-10人)」といったコト消費の減少が目立っています。
POINT
2
意欲低下は、消費する理由を見つけられないことが要因か
2
- 通常、消費意欲が高まった翌月は、その反動による意欲低下が目立つ傾向があります。しかし今月は、消費意欲指数の理由を見ても「前月までに使った反動でセーブ(16年9月184件→17年9月163件)」「金銭的な理由による節約、我慢」(16年9月235件→17年9月212件) といった声はやや減少しています。
-
消費意欲指数の理由で、①消費に対して積極的な回答をした人(277人)、②消極的な回答をした人(998人)、③どちらでもない中間の回答(「今は様子見」や「特になし」など)をした人(312人)に分け、その構成比を前年同月と比較すると、①の積極層(16年9月19.8%→17年9月17.5%)がやや減って③の中間層(16年9月17.3%→17年19.7%)が増えています。また、点数の平均を見ると、①の積極層と②の消極層はほぼ前年並みですが、③の中間層では低下しています(前年同月比-3.4ポイント)。金銭的に厳しいというよりも、積極的に消費する理由が見つからず、意欲が高まらない様子がうかがえます。
※ ①~③の回答者数の合計は、消費意欲の理由として一人の回答者が複数の回答を挙げている場合があるため、サンプル数(1,500人)とは一致しません。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |