5月の消費意欲指数
10連休を控えコト消費への意欲がみられる一方、将来不安から、消費意欲指数は前年並みにとどまる
5月の消費意欲指数は47.5点。前月比+0.8ポイント、前年比-0.8ポイントと、前月比・前年比ともに横ばいとなりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
5月のポイント
POINT
1
大型連休を控え、コト消費への意欲の高まりがみられる
1
- 今年のゴールデンウィークは10連休の大型連休ですが、消費意欲指数は前月比・前年比ともに横ばいとなりました。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、「GW、連休があるから」(18年5月123件→19年5月150件)が前年より増えており、大型連休が消費意欲を刺激していることがわかります。 - また、特に買いたいモノ・利用したいサービスの前月比をみると、「旅行」「外食」「レジャー」の3項目で前月から20件以上増えており、連休を意識したコト消費への意欲の高まりがみられます。
POINT
2
女性を中心に節約意識も高い。将来不安が影響か
2
- 一方で、消費意欲指数の理由(自由回答)をさらに見てみると、「節約・倹約したい」(18年5月52件→19年4月49件→19年5月88件)が前月や前年に比べて増えており、その中には前月にはなかった「先行き不透明」という言葉が散見されます。
- また、特に買いたいモノ・利用したいサービスについても、前年との比較では「ファッション」「装飾品」「飲料」「化粧品」などの7項目で20件以上減少したほか、「スマートフォン・携帯電話」「家電・AV」を除くすべての項目で前年比マイナスとなっています。増税や改元といった社会の大きな変化を目前に、漠然とした将来不安から手放しでは消費意欲を高めきれずにいるようです。
- なお、消費意欲指数の前年比は男性では横ばいとなったのに対し、女性では-1.8ポイントと低下しています。また「節約・倹約したい」という声の内訳をみると、女性では前年から倍増(男性:2018年5月24件→2019年5月34件、女性:2018年5月28件→2019年5月54件)。消費税増税を理由に消費を控えたいという声も、主に女性であがっており、将来不安は女性で特に強まっているようです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |