来月の消費予報

生活者の消費動向をいち早くお伝えします

2020.07.22

8月の消費意欲指数

消費意欲指数は、6月から続いた上昇傾向から一転。前月比マイナスに

8月の消費意欲指数は49.5点。前月比は-2.3ptと低下、前年比は-0.2ptの横ばいとなっています。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

8月のポイント

POINT

1

「自粛の反動での消費」の落ち着きと、コロナ再拡大の懸念から意欲低迷

  • 夏休みや帰省がある8月は、消費意欲指数が高くなる傾向がありますが、前月から-2.3ptの低下となりました。
    消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、コロナ禍に関連した回答のうち、消費にポジティブな回答は、前月から100件以上減少 (20年7月216件→20年8月104件)(以下、西暦略)する一方、消費にネガティブな回答は増加(7月290件→8月320件)しています。
  • 詳しく内訳をみると、消費にポジティブな回答では「自粛の反動で外出・買い物がしたい/我慢していた消費をしたい」が大きく減少(7月129件→8月54件)し、消費にネガティブな回答では「(ボーナスや給付金で)すでに買った/特に欲しいものはない」が増加(7月237件→8月300件)するなど、自粛中に抑制していた消費欲求が一旦落ち着いたことが、8月の消費意欲指数低下の一因となっているようです。
  • 加えて、「コロナが怖いので出かけたくない/意欲がわかない」(7月67件→8月77件)や「コロナで外出・買物ができない」(7月109件→8月127件)などが増えており、コロナ再拡大への不安も、消費意欲低下に影響を与えているようです。
  • また、 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人は25.9%で、前月比-7.0ptと大きく落ち込みました。カテゴリー別の消費意向は、「ファッション」「外食」「家電・AV」などを中心に、16カテゴリー中11カテゴリーが、前月から20件以上減っています。

POINT

2

特に、女性の消費意欲指数の低下が顕著に

  • 消費意欲指数を男女別にみると、男性48.8点、女性50.2点となっており、前月と比べると女性の指数低下(男性-0.6pt、女性-4.0pt)が目立つ結果となりました。
  • 消費意欲指数の理由で、コロナ禍に関連した回答のうち、消費にポジティブな回答は、前月比で男性-30件、女性-82件、消費にネガティブな回答は、前月比で男性±0件、女性+30件となっており、女性の方がよりポジティブな回答が減り、ネガティブな回答が増える結果となりました。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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