2月の消費意欲指数
2月の消費意欲指数は例年並みだが、 コロナ禍の消費への影響続く
2021年2月の消費意欲指数は41.7点。前月比-6.9ptの低下、前年比+0.3ptと横ばいのスコアとなっています。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
2月のポイント
POINT
1
1年で最低値の2月、コロナ関連の消費にネガティブな回答も高止まり
1
- 年末年始のイベントを終えた2月は、1年で最も消費意欲指数が落ち込む月です。今回の41.7点も1年で最低値となりましたが、過去5年の2月と同水準で例年通りの結果といえます。
-
消費意欲指数の理由(OA)をみると、消費にポジティブな回答は、指数同様前月から大きく減少し(21年1月317件→2月203件)(以下、西暦略)、ネガティブな回答が増加しています(1月970件→2月1,103件)。
具体的には、「今月までに多く使った反動でセーブしたい」(1月73件→2月121件)や「ほしいものは買った」(1月260件→2月309件)などが増えています。また、前年と比べると「バレンタイン」など季節柄の消費(20年2月50件→21年2月39件)や「旅行の予定」(20年2月26件→21年2月13件)、「セール」(20年2月22件→21年2月6件)など、イベントへの意欲は減少しました。 - さらにコロナ禍に関する消費にネガティブな回答は前月に急増し、高止まっています(20年12月149件→21年1月253件→2月260件)。なかでも、「外出規制/緊急事態宣言のため(1月1件→2月24件)」、「コロナで先行き不安で消費を控える」(1月9件→2月25件)などが前月から増加しており、コロナ禍の消費に与える影響について、今後も引き続き注視する必要がありそうです。
POINT
2
カテゴリー別では前月から外出関連が減、前年からイエナカ関連が増
2
- 「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は、20.1%で前月比-6.6pt、前年比-0.4ptの減少で、調査開始以来2月の最低値となりました。
- カテゴリー別の消費意向をみると、前月から20件以上減少したのは16カテゴリー中10カテゴリーで、なかでも「ファッション」、「旅行」、「レジャー」、「外食」など、外出関連が大きく減っています。
- また、前年と比べると「ファッション」、「旅行」、「レジャー」は前月比と同様20件以上減少していますが、「書籍・エンタメ」、「PC・タブレット」は20件以上増加。コロナ禍で在宅時間が長くなることで、イエナカ消費への意向が高まっています。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
---|---|
調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |