9月の消費意欲指数
9月の消費意欲指数は、夏休みの反動で前月より低下。 前年と比べ、カテゴリー別消費意向は幅広い分野で増加。
2021年9月の消費意欲指数は45.6点。前月比-3.3pt、前年比-1.2ptと、ともに低下しました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
9月のポイント
POINT
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夏の支出の反動で前月より消費意欲低下。コロナ禍の影響は前月と同等
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- 9月は、夏休み・帰省シーズンの8月に比べ消費意欲指数が低下する月であり、今年も前月比-3.3ptとなりました。
- 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答は減少(8月395件→9月314件)、ネガティブな回答は増加(8月902件→9月943件)しています。具体的には、8月に「夏休み、お盆があるから」が多く占めていた「季節柄の消費意欲(8月114件→9月59件)」は半減、「欲しいもの/出費予定がある(8月138件→9月117件)」も減少しています。また、消費にネガティブな回答では「今月まで多く使った反動でセーブ(8月25件→9月89件)」が増えており、夏の反動で、9月は控えめの支出になることが予想されます。
- コロナ禍に関連した回答は、前月からは大きな変化はありませんでした(ネガティブ:8月167件→9月165件、ポジティブ:8月43件→9月49件)。感染者が急増する状況下においても、消費意欲に対する影響は前年ほど大きくないことがうかがえますが、調査実施(8月2日~5日)以降、コロナ感染者数が増えているため、引き続き慎重にみていく必要がありそうです。
POINT
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前年と比べ、ソト消費を中心に多くのカテゴリーで消費意向増加
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- 前年比も消費意欲指数は-1.2ptとやや低下していますが、指数の理由(自由回答)やカテゴリー別の消費意向には、好材料もみられます。消費意欲指数の理由をみると、「欲しいものがある」や「家族・友人のイベント、冠婚葬祭」など、消費にポジティブな回答(20年9月243件→21年9月314件)は前年に比べて増えています。消費にネガティブな回答では、コロナ禍の影響で前年多かった「金銭的理由での節約、我慢」(20年9月294件→21年9月187件)は大幅に減っています。
- また、「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は24.3%で、前月比は-2.8ptと低下していますが、前年比は+2.2ptと上昇しました。カテゴリー別の消費意向を前年と比べると、「外食」「理美容」「旅行」「レジャー」「書籍・エンタメ」「化粧品」「ファッション」「食品」「飲料」と、16カテゴリー中9カテゴリーで20件以上増えています。
- コロナ禍1年目で消費に慎重になっていた前年よりも、ソト消費を中心に幅広い分野で消費意向が高まっているようです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |