10月の消費意欲指数
10月の消費意欲指数は、前月から横ばいながら、 季節的な消費で女性の意欲向上。
2021年10月の消費意欲指数は46.2点。前月比+0.6ptの横ばい、前年比は-1.9ptの低下となりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
10月のポイント
POINT
1
消費意欲指数は前月から横ばいだが、男女で異なる傾向に
1
- 10月の消費意欲指数は、9月と同水準で推移することが多く、今年も前月比+0.6ptで横ばいとなりました。しかし、男女別でみると、前月比で男性-2.4pt、女性+3.7ptと大きな差があります。また、前年10月は、コロナ禍の制限緩和が進み、反動消費の影響で指数が過去5年の最高値だったため、前年比は-1.9ptと低下しています。
- 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答は、男性は減少(9月140件→10月120件)しているのに対し、女性は増加(9月174件→10月215件)しています。具体的には、女性では「秋・冬物の服が欲しい」など「季節的な消費意欲(9月39件→10月88件)」が前月から増えている一方、男性は「金銭的余裕がない(9月52件→10月73件)」など消費にネガティブな回答が増加しています。また、コロナ禍に関連した消費にネガィブな回答の件数は7月以降同程度でしたが、10月は増加(7月157件→8月167件→9月165件→10月211件)しています。
- 全体ではコロナ禍の影響もあり消費への意欲の力強さは欠けるものの、女性においては季節的な消費を中心に意欲の高まりが期待できそうです。
POINT
2
カテゴリー別消費意向も女性が牽引し、「ファッション」「食品」前月比増
2
- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は、27.8%で前月比+3.5pt、前年比+1.5ptとともに上昇しました。
- カテゴリー別の消費意向は、前月と比べて「ファッション」「食品」が20件以上増えています。これらは主に女性によるもので、カテゴリー別でも女性の意欲の高さがうかがえます。また、コロナ禍の制限緩和が進んでいた前年10月と比べると「PC・タブレット」「書籍・エンタメ」が20件以上増加しており、イエナカ消費への意欲は、前年より高まっているようです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
---|---|
調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |