9月の消費意欲指数
9月の消費意欲指数は、夏休みの反動で前月比減。物価上昇の影響は一旦落ち着く
2022年9月の消費意欲指数は47.3点。前月比は-1.3ptの低下、前年は+1.8ptの上昇となりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
9月のポイント
POINT
1
指数の動きは例年9月の通り。物価上昇の影響は前月より落ち着く
1
- 例年9月は、夏休みや帰省シーズンの8月に比べて消費意欲指数が低下する月です。今年も8月から-1.3pt低下しましたが、前年9月と比べると+1.8ptの上昇となりました。
- 消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(8月372件→9月302件)は減少し、ネガティブな回答(8月887件→9月927件)は増加しています。具体的には、ポジティブな回答で「(夏休みなど)季節的な意欲向上(8月115件→9月65件)」「旅行の予定がある(8月52件→9月23件)」などが減り、ネガティブな回答では「今月までに多く使った反動で節約(8月31件→9月109件)」などが増えており、夏休みや帰省シーズンを終えた9月らしい結果となっています。また、「物価高/値上げ/円安(8月161件→9月101件)」は前月から減少しましたが、8月の新型コロナ感染再拡大により、コロナ禍に関するネガティブな回答(8月18件→9月41件)はやや増加しました。
POINT
2
前年と比べコロナ禍の影響は薄らぎ、指数は上昇
2
- 前年比では、消費にポジティブな回答、ネガティブ回答ともに件数の大きな変動はありませんでしたが、ネガティブな回答で前年にはなかった「物価高/値上げ/円安(21年9月2件→22年9月101件)」が大幅に増加しています。しかし、「コロナで外出自粛(21年9月74件→22年9月23件)」など、コロナ禍に関連するネガティブな回答(21年9月165件→22年9月41件)は大幅に減少しています。物価上昇という懸念材料はありつつも、コロナ禍の消費への影響が薄らいだことで、消費意欲は前年より高まりそうです。
POINT
3
消費意向は外出関連カテゴリーが前月比減も、「旅行」は前年比増
3
- 「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は27.3%で、前月比は-1.2ptの低下、前年比は+3.0ptの上昇となりました。
- カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「レジャー」「旅行」「食品」が20件以上減少し、前年比では「旅行」「日用品」が20件以上増えています。前月と比べると外出関連への意向は減少していますが、前年と比べるとコロナ禍で制限されていた旅行への意向は高まっているようです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |