来月の消費予報

生活者の消費動向をいち早くお伝えします

2022.09.27

10月の消費意欲指数

10月の消費意欲指数は、物価上昇の影響で前月から横ばい。特定カテゴリーでは高い消費意向

2022年10月の消費意欲指数は46.9点。前月比は-0.4ptの横ばい、前年比では+0.8ptの微増となりました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

10月のポイント

POINT

1

物価上昇の影響で指数は例年同水準も、秋らしい意欲は高まる

  • 例年10月の消費意欲指数は、前月と同水準で推移することが多く、今年も前月から-0.4ptの横ばいで、前年からは+0.8ptの微増となりました。
  • 消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(9月302件→10月376件)は増加し、ネガティブな回答(9月927件→10月832件)は減少しています。具体的にポジティブな回答では、「(秋冬の服が欲しいなど)季節的な意欲向上(9月65件→120件)」「旅行の予定や欲しいものがある(9月143件→10月170件)」が増加しています。ネガティブな回答では「今月まで多く使った反動でセーブ(9月109件→53件)」が減少する一方、「物価高/値上げ/円安(9月101件→10月121件)」が増加しています。
  • 前年と比べると、前月比と同様、消費にポジティブな回答(21年10月335件→22年10月376件)は増加し、ネガティブな回答(21年10月909件→22年10月832件)は減少しています。具体的には、緊急事態宣言中だった昨年に比べ「(気候的に外出の頻度が増えそうなど)季節的な意欲向上(21年10月106件→22年10月120件」や「旅行の予定や欲しいものがある(21年10月130件→22年10月170件)」が増加し、「コロナで外出自粛」などのコロナ禍に関するネガティブな回答(21年10月211件→22年10月29件)は大幅に減少しています。一方、前年にはなかった問題として「物価高/値上げ/円安(21年10月3件→22年10月121件)」が浮上しています。
  • 秋らしい消費意欲は高まっているにもかかわらず、消費意欲指数は横ばいにとどまっており、物価高の影響がうかがえます。

POINT

2

消費意向は前月比で衣・食が、前年比では外出関連カテゴリーが増加

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は前月比+2.8pt、前年比+2.3ptと、ともに上昇して10月として過去5年の最高値となりました。
  • カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「ファッション」「食品」「外食」が20件以上増加しています。また、前年比では、「外食」「旅行」「レジャー」が20件以上増加し、「インテリア用品」が20件以上減少しています。消費意欲が高まりづらい状況にある中でも、前月と比べると衣・食、前年と比べると外出関連など、特定のカテゴリーでは意向が高まりそうです。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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