来月の消費予報

生活者の消費動向をいち早くお伝えします

2023.05.30

6月の消費意欲指数

6月の消費意欲指数は、大型連休明けの影響と物価高により前月から低下

2023年6月の消費意欲指数は46.3点。前月比は-1.3ptの低下、前年比は-0.2ptの横ばいとなりました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

6月のポイント

POINT

1

連休明けの引き締め意識は例年より和らぐも、物価高で意欲は高まらず

  • 例年6月は、大型連休と夏休みの狭間で消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比で-1.3pt低下しました。また前年比では-0.2ptと、ほぼ横ばいとなっています。
  • 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(5月406件→6月335件)は減少し、ネガティブな回答(5月837件→6月914件)は増加しています。具体的にポジティブな回答では、「(気候的に外出する機会が増えそうなど)季節的な意欲向上(5月201件→6月57件)」が、大型連休が明けたことで大幅に減少しました。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(5月345件→6月412件)」が増加しています。一方で、「物価高・値上げ・円安(5月148件→6月110件)」は前月からは減少しましたが、引き続き高い水準にあります。
  • 前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年6月337件→23年6月335件)、ネガティブな回答(22年6月899件→23年6月914件)はともにほぼ横ばいです。具体的にポジティブな回答では、「(旅行など)出費の予定/欲しいものがある(22年6月129件→23年6月171件)」の増加が目立ちました。また、ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(22年6月60件→23年6月110件)」が増加しました。
  • 大型連休明けの引き締め意識は前年より和らいでいるものの、物価高の影響で消費意欲は例年並みとなりそうです。

POINT

2

消費意向は、「旅行」「レジャー」で前月比減も、「旅行」は前年比増

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.6%で、前月比では-1.3pt、前年比では-1.1ptとともに低下しました。
  • 16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比で20件以上増加したものはなく、20件以上減少したのは「旅行」「レジャー」でした。また、前年比でも「レジャー」は20件以上減少していますが、「旅行」は増加しています。
  • 大型連休が明け、「旅行」や「レジャー」など外出関連カテゴリーへの消費意向は前月より落ち着いているようですが、「旅行」では前年を上回る意向がみられました。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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