来月の消費予報

生活者の消費動向をいち早くお伝えします

2023.08.30

9月の消費意欲指数

9月の消費意欲指数は、夏休みの反動で前月より低下。旅行や外食など多くのカテゴリーで意欲が高まらず

2023年9月の消費意欲指数は47.2点。前月比-3.4ptで低下、前年比-0.1ptで横ばいとなりました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

9月のポイント

POINT

1

夏休み、帰省シーズンの反動や物価高の影響で、消費意欲は前月より低下

  • 例年9月は、夏休みや帰省シーズンのある8月に比べて消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比-3.4pt低下しました。また、前年比では-0.1ptで横ばいとなっています。
  • 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(8月442件→9月302件)は減少し、ネガティブな回答(8月812件→9月880件)は増加しています。具体的にポジティブな回答では、「(夏休み・連休があるからなど)季節的な意欲向上(8月176件→9月65件)」や、「旅行の予定がある/行きたい(8月74件→9月35件)」が減少しています。ネガティブな回答では、「今月までに多く使った反動で節約(8月55件→9月91件)」が増加しました。また、前月やや落ち着きをみせていた「物価高・値上げ・円安(8月88件→9月116件)」は、再び増加しています。
  • 前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年9月302件→23年9月302件)は横ばい、ネガティブな回答(22年9月927件→23年9月880件)は減少しました。具体的にネガティブな回答では、「金銭的な理由で節約、我慢(22年9月181件→23年9月161件)」 や、「今後の出費予定のために我慢(22年9月155件→23年9月135件)」が減っています。
  • 新型コロナ5類移行後初の夏休みや帰省で、財布の紐が緩んでいたシーズンが過ぎたことと、ガソリンの価格急騰など物価高への懸念により、今年の9月の消費意欲は、例年同様控えめになることが予想されます。

POINT

2

消費意向は、 「旅行」「外食」を中心に多くのカテゴリーで前月比、前年比減

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は24.8%で、前月比では-6.5ptと大きく下がり、前年比でも-2.5ptと低下しました。16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比、前年比ともに20件以上増加したカテゴリーはありません。一方、20件以上減少したカテゴリーは、前月比で「旅行」「外食」「レジャー」など14カテゴリー、前年比では「外食」「食品」「インテリア用品」など9カテゴリーです。なかでも「旅行」「外食」「レジャー」は前月比で80件以上減少と、特に大きく減少しています。
    夏休みシーズンで大きく盛り上がった前月から一転、外出関連カテゴリーを中心に、幅広いカテゴリーで消費意向が落ち着いく月となりそうです。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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