1月の消費意欲指数
1月の消費意欲指数は、例年通り前月比大幅減。年末のイベントを終え、「食」を中心に多くのカテゴリーで意欲低下
2024年1月の消費意欲指数は49.3点。前月比で-6.0ptと大幅に低下、前年比では+1.4ptと上昇しました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
1月のポイント
POINT
1
物価高の影響は落ち着くも、例年通り消費意欲は前月から大幅に低下
1
- クリスマスや年末を終えた1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比は-6.0ptと大幅に低下しましたが、前年比では+1.4ptと上昇しています。
- 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(12月588件→1月408件)は減少し、ネガティブな回答(12月660件→1月813件)は増加しました。具体的にポジティブな回答では、「セールがある・安売り・福袋 (12月26件→1月128件)」が増加したものの、「(新年・正月など)季節的な意欲向上(12月329件→1月114件)」「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(12月77件→1月32件)」は減少しています。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(12月276件→1月384件)」や「今月までに多く使った反動で節約(12月26件→1月86件)」が増えました。一方、「物価高・値上げ・円安(12月95件→1月65件)」は前月から減少して、2か月連続で100件を下回り、直近1年間で最も少ない件数となりました。
- 前年と比べると、消費にポジティブな回答(23年1月394件→24年1月408件)はほぼ横ばいで、ネガティブな回答(23年1月867件→24年1月813件)は減少しました。具体的にポジティブな回答では目立って増減したものはありません。ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(23年1月151件→24年1月65件)」が大幅に減少しています。
- 生活者の体感としては物価高の影響が徐々に和らぎ、昨年よりは消費意欲の高まりが期待できそうですが、クリスマスや年末の反動によって、 1月らしく控えめな消費意欲となりそうです。
POINT
2
消費意向は、「食品」「外食」を中心に、多くのカテゴリーで前月比減
2
- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は27.3%で、前月比では-12.0ptと大幅に低下し、前年比でも-1.0ptと低下しました。
- 16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「食品」「外食」「旅行」「飲料」など13カテゴリー、前年比では「レジャー」「家電・AV」の2カテゴリーが20件以上減少しました。特に「食品」「外食」は前月比で80件以上減少しています。正月のある1月ではありますが、12月に盛り上がっていた食を中心とする意欲は低下し、例年通り前月に比べて多くのカテゴリーで消費意向が落ち着く月となりそうです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
---|---|
調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |