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2024.05.30

6月の消費意欲指数

大型連休明けと物価高の影響により、6月の消費意欲指数は、過去5年の同月最低値に

2024年6月の消費意欲指数は43.4点。前月比で-3.6ptと大幅に低下し、前年比でも-2.9ptと低下しました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

6月のポイント

POINT

1

大型連休明けの引き締め意識と物価高の影響で、消費意欲は例年より低下

  • 例年6月は、大型連休と夏休みの狭間で消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比で-3.6ptと大幅に低下し、前年比でも-2.9ptと低下しており、過去5年間の6月として最も低い数値となりました。 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(5月392件→6月287件)は大きく減少し、ネガティブな回答(5月827件→6月934件)は大きく増加しました。具体的には、ポジティブな回答で、「(大型連休があるなど)季節的な意欲向上(5月186件→6月56件)」や「(旅行など)出費の予定・欲しいものがある(5月174件→6月119件)」が減少しています。ネガティブな回答では、「5月までに多く使った反動で節約(5月56件→6月114件)」が増加しました。
    また、「物価高・値上げ・円安」は、4ヵ月連続で微増傾向が続いており(24年2月59件→3月65件→4月78件→5月85件→6月114件)、7ヵ月ぶりに100件を超えました。
    前年と比べても、消費にポジティブな回答(23年6月335件→24年6月287件)は減少し、ネガティブな回答(23年6月914件→24年6月934件)はやや増加しています。具体的には、ポジティブな回答で、「(旅行など)出費の予定・欲しいものがある(23年6月171件→24年6月119件)」が減少しました。ネガティブな回答では、「これまでの出費や今後の出費予定のために我慢(23年6月147件→24年6月174件)」がやや増えています。
    大型連休を経て出費を抑えようとする6月らしい動きに加えて、物価高の影響が重なり、6月の消費意欲は例年より低下しそうです。

POINT

2

消費意向は、日用品以外の幅広いカテゴリーで前月比・前年比減

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は25.8%で、前月比では-3.2ptと大幅に低下しました。前年比でも-0.8ptとやや低下し、消費意欲指数と同様に、過去5年間の6月として最低値となっています。
    16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「日用品」が20件以上増加し、「旅行」「ファッション」「書籍・エンタメ」が20件以上減少しました。前年比では20件以上増加したカテゴリーはなく、「旅行」「ファッション」「化粧品」など5カテゴリーで20件以上減少しています。日用品以外の幅広いカテゴリーで消費意向が低下していることがうかがえます。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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